硫気孔原植物

硫化水素や亜硫酸ガスを噴出する火山活動の活発な地帯に生育する植物を、硫気孔原植物と呼びます。
他の植物が生育できないようなところを住処とし、命の逞しさを感じさせられます。
茶臼岳周辺では様々な硫気孔原植物がみられますが、今回はその一部を掲載します。
 
 

ユオウゴケ(硫黄苔)です。名前に硫黄がつくくらいですから、温泉地や火山地帯などの硫黄分が多い場所に分布します。コケと名前がついていますが、蘚苔類ではなく地衣類になります。子器の部分が赤くなるものとならないものがあります。子柄と呼ばれる立ち上がっている部分は粉芽というもので覆われています。
 
 
 

ウラジロタデです。他の生物が生育しにくい火山性の荒原では一早く群落を広げて土壌を作る山のパイオニアです。
 
 
 

カリヤスモドキです。イネ科の植物で、硫黄や火山灰の土壌でも根をしっかり張ることができます。
 
 
 

緑の絨毯のように見えるのがガンコウランで、黄葉しているのはイタドリです。両方とも火山性の荒原で真っ先に群落を作る山のフロンティアです。
 
このように、茶臼岳周辺では火山によって生じた荒原に植物が徐々に定着し、草原から森へと変遷していく過程が随所に見ることができます。
 
こうして硫気孔原植物や火山荒原植生の写真を整理してみると、ろくな写真を撮っていないことに気づかされました(今までテーマにしていなかったこともありますが)。
地味な植物が多いですが、那須を撮影の対象にしている以上、これからはもっと丁寧に撮影しなければいけませんね。
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コメント

みー猫

No title
こんにちわ。
ユオウゴケ知らなかったですね。地質といい博識でいらっしゃる。
思いつきで歩いて撮っている自分、少しでも見習いたいものです。
みー猫

きりんこ

No title
みー猫さん、ありがとうございます。
いえいえ、私もほとんど思いつきで撮っていますよ。
ただ、何度も同じところを撮り歩いているので、結果的にデータが集まっているんだと思います。
視点を変えると、山歩きも写真も際限がありませんね(笑)
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きりんこR

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