沼原湿原に咲くザゼンソウ

(この記事の写真は過去に撮影したものです)
 
丁度今頃、沼ッ原湿原ではザゼンソウが花を咲かせている頃かと思います。
私にとって沼ッ原湿原のザゼンソウは、那須山で最初に春を感じさせてくれる被写体でここ10年間ほぼ毎年撮影に通っています。
しかし、沼ッ原駐車場に続く市道は4月下旬まで冬期閉鎖されており、ザゼンソウが見頃の時期は沢名川手前のゲートから1時間半くらい歩く必要があります。因みに今年は4月26日まで閉鎖の予定です。
 
 

 
 
ザゼンソウは、サトイモ科ザゼンソウ属の多年草です。
仏像の光背に似た形の花弁の重なりが僧侶が座禅を組む姿に見えることが、名称の由来とされます。また、花を達磨大師の座禅する姿に見立てて、ダルマソウ(達磨草)とも呼ばれます。
色は違いますが、同じサトイモ科のミズバショウと形が良く似ています。
 
開花する際に肉穂花序(にくすいかじょ)で発熱が起こり約25℃まで上昇します。そのため周囲の氷雪を溶かし、いち早く顔を出すことで、この時期には数の少ない昆虫を独占し、受粉の確率を上げています。
 
 

ザセンソウの根開きです。
自らの熱で雪を融かしていく様にはいのちの逞しさを感じます。
 
 

茶色い総苞(がく)と黄色い花の部分や雪との明暗差が強く、いつも撮影に苦労させられます。そのようなときは、レフ板があると便利です。
 
 

背景の山は大倉山~流石山の稜線です。
 
 

冷え込んだ朝、ザゼンソウが霜に凍えていました。
 
 

光が当たるとほっとします。
 
 

毎年決まった場所で珍しいクリーム色のザゼンソウを見ることができます。
 
 

 
 
ザゼンソウは自家不和合であり、昆虫などによる送粉(花粉の運搬)を必要としますが、気温の低い時期に開花するため、訪花昆虫の活動は低調で、種子の結実率は低いそうです。
その他の繁殖方法として、野ネズミの貯食行為によって運ばれ、種子はそれによって散布され、被食を逃れて発芽することがあるそうです。
シートン動物記・旗尾リスの冒険に出てくるリスと木の約束と同じですね。
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コメント

ハルパパ

No title
ザゼンソウをここまでドラマチックに撮影するなんて、
すごいですね。一見地味なので、私は絵にできたことがないです。。

きりんこ

No title
ハルパパさん、ありがとうございます。
どういうわけか、ザゼンソウには思い入れがあって
撮影にも気合が入ってしまいます(笑)
光の演出がないと確かに難しい被写体ですね。
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きりんこR

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