2014年5月29日 下中手沢~台石山~二子山~沢入トンネル

日時:2014年5月29日
天気:雷雨時どき雹
メンバー:単独
コース:餅ヶ瀬林道~下中手沢左俣~台石山~二子山~沢入トンネル
 
先日は「餅ヶ瀬川支流(ツルサリ沢)から中袈裟、県境を周回予定」などと威勢のいいことをコメント欄に書いてしまったが、先週に続き天気予報がよろしくない。餅ヶ瀬の奥地や袈裟丸の尾根で雷雨にでもあったら命の保証はない。ここは無理せず、押溜沢または下中手沢を遡行し二子山経由で県境を下ることにした(この判断は正解だった)。そうとなれば、無理して朝早くから出かけることもないと、自宅を8時に出発(この判断は不正解(爆))。
日光道を走っていると、早くも日光連山には入道雲がかかっていて、いやな予感。9時過ぎに餅ヶ瀬林道に到着。まだ晴れているが、袈裟丸山の上には黒い雲がかかっており、一気にテンションダウン。餅ヶ瀬林道沿いに、気になる尾根の取り付きや沢の合流点が何ヶ所かあるため、偵察だけして帰ってもいいかと思い始める。その中でも、最近この界隈のことを調べて気になっていたのが、下中手沢沿いに歩道があるということであった。「足尾山塊の沢」によると、地元・餅ヶ瀬の人は袈裟丸山の登路として利用していると書いており、略図にも歩道が描かれているが、途中までしか確認していないようである。また、増田氏が「二子山歩道」と記しているのが、この歩道を指しているのだろうか。また、雪田爺さんが今年下中手沢を遡行した記録でもこの歩道のことに触れられていた。
というわけで、天候が悪化したら引き返すつもりで、この歩道を探索することにした。沢靴も用意したが、沢歩きよりも歩道探索が目的のため、登山靴で歩くことにした。
 
林道ゲート手前の駐車地から10分ほど歩くと、餅ヶ瀬川へ下りていく広い道があり、そこから川へ下って行と、下中手沢出合よりも餅ヶ瀬川のすぐ上流に出た。
 川に降りたところ。ツツジの奥に細い枯れ沢があり、飛び石伝いに川を渡り、そこから取りつく。

 
 
「砂防指定地」の標石が数か所に埋め込まれている。この左上あたりにトラロープががり、その上に上がってみる。

 
 
すると、立派な道が現れる。下中手沢上流へ向かっており、これが目的の歩道で間違いないだろう。

 
 
少し行くと歩道は下中手沢の右岸に続いていた。

 
 
渓相はいたって平凡。

 
 
標高1080m付近で歩道は本流から離れ、左俣の方へ向かっていく。今日はこの歩道探索が目的なので、構わず道型を進む。

 
 
その後斜面をトラバースするように道は続いていたが、標高1150m付近で見失ってしまう。いつかまた現れるだろうとそのまま枯れ沢を進んだが、結局その後道跡を確認することはできなかった。おそらく、道は標高1150m付近で、南東へ上がって行く尾根に乗るのだろうと推測される。気が付くと標高1300mくらいまで上がってしまった。ここまできたら、歩道の確認はもうできないとしても、とりあえず標高1400m付近の広い尾根まで上がることにしよう。
 
尾根に出る手前の様子。ここまで、藪もなく、危険個所もまったくない。かといって何の特徴もなく、あえてこのルートで登る価値はないだろう。しいて言えば、下降時のエスケープ用くらいか(降雨後は餅ヶ瀬川の渡渉が問題となるが)。

この辺りで、急に暗くなり、遠から雷の音が聞こえだす。
 
そして尾根に上がると同時に土砂降りの雨となる。雷も近づいてくる。これだと来た道を戻っても、餅ヶ瀬川を渡れる保証もない。かといって、尾根の上も落雷の危険があり、判断に迷うが、雷が長時間続くことはないと考え、落雷の危険が少なそうな台石山の山腹で雷がおさまるのを待つことにする。うまく天候が落ち着けば、宿題になっていた県境を沢入トンネルまで歩いて下山することにする(歩き始めはそんな予定はありませんでした)。
 
台石山手前の平坦地。

 
 
やがて雹が降り出し、雷が頭上で鳴り始め、生きた心地がしない。

 
 
雨が弱まり、雷も遠くなったのを見計らって台石山山頂へ。
台石山山頂のツツジ。気持ちに余裕がないので、こんな写真しか撮れない。

 
 
台石山と二子山の鞍部。

 
 
二子山。一旦、雨が止んだ。

 
 
山頂のシロヤシオ。少し気持ちに余裕が出てくる。

 
 
 

 
 
鮮やかなトウゴクミツバ

 
 
登山道に出た。ここで既に歩いた県境とつながった。

 
 
雨量観測所まで行って引き返した。雷がおさまらなければ、塔の沢へエスケープするところだが、どうにか大丈夫そうなので二子山まで戻り、県境を下ることにした。

 
 
二子山に戻る頃、再び雹が降り出した。この後もずっと小雨が降り続いた。

 
 
縦に割れた岩はいくつもあったが、このペアで見ると何だかいやらしい物に見えてしまうのは私だけだろうか?

 
 
さっきまでの悪天候でシロヤシオは蕾ごと散ってしまった。

 
ルートは、ところどころ間違いやすいところがあるが、県境の標石を目印に歩けば大丈夫。基本的に踏み跡はしっかり付いている。
 
5枚岩?

 
 
標高を下げるとヤマツツジが見頃

 
 
振り返ると樹間越しに二子山、台石山

 
 
男体山もシルエットだけ見えた。

 
 
標高800mあたりから、はっきりした道型が現れる。木材運搬用のモノレール跡だろうか。

 
 
大難峠。少し足尾側を覗いてみたが、すぐに道がなくなってしまった。

 
 
鉄塔に出た。

 
 
眼下のクリーンセンターに向かって下りていく。

 
 
無事、沢入トンネル足尾側に到着した。国道も雨で濡れている。結果的に県境をつなぐことができたが、これで終わりではない。餅ヶ瀬林道の車まで1時間以上道路を歩かなければならないのだ。今日はデジ一一式と三脚を持ったが一度も使わず、水も2.5リットル持ったが、寒くて500mlで済んでしまった。軽くしようと思えば、あと7,8kgは軽くできたかもしれない。

 
国道を歩きながら、大萱山に登る際の渡良瀬川渡渉地点を確認。足尾トンネルは気味が悪いので旧道を通った。1時間強車道を歩き、15:00に駐車地に帰着。デジ一を1度も出さないのも癪なので、朝素通りした餅ヶ瀬川左岸の滝を撮影に行った。
 

この滝の上は急に見えるけど、沢を詰めれば小法師岳に行けるかな?と思って帰ってきてから調べると、なんと昨年雪田爺さんが既にやっておられた。さすがです。
 
今回は足尾の手荒い洗礼を受けた形になってしまい、ツルサリ沢、押溜沢の踏査は持ち越しとなってしまった。いずれも、天気の安定した日にリベンジすることにしよう。
 
 

 この地図の作成に当たっては、国土地理院の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び基盤地図情報を使用した。
(承認番号 平成24情使、 第617号)
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コメント

たそがれオヤジ

No title
雨の中、ご苦労さまでした。
二子山歩道ですか。やけに明瞭な道になっていますね。気になって、岡田氏の本を読むと、確かに破線で記されていますね。増田氏のは改めて見てみます。
以前、台石山から北に延びる尾根(998m経由)を下ったことがあるのですが、その際、明治時代のの石祠を目にしました。きりんこさんの軌跡とはまったく重ならないのですが、もしかすると、その歩道の延長に石祠があったかもしれませんね。ちょっと興味があります。
沢入トンネルから餅ヶ瀬のゲートまで歩かれたのですか。反対向きだったらともかく、それはさぞくたびれたでしょうに。

きりんこ

No title
たそがれさん、こんばんは。
「二子山歩道」は増田氏の著書ではなく、ネットでさらっと書かれていました。明治時代の石祠があるのですね。やはり一度は確認しなければなりませんね。次はいつになるかわかりませんが…
後から考えれば、逆ルートにして自転車で下りればよかったのですが、天候が不安定で無計画な歩きになってしまいました。時間にすれば1時間程度ですが、計算になかった分、くだびれましたよ。

瀑泉

No title
悪天の中,お疲れ様でした。ふむふむ,二子山歩道ですか。二子山は4月に登ったのがお初ですが,古道好きとしては研究しないわけにもいきませんネ。
ちなみに,大難峠からは,真っ直ぐ尾根を下降されたのですか。事前の情報では,尾根下降はあまり良く無いとのことだったんで,足尾側の沢に逃げましたが,厳しくなかったですか?

きりんこ

No title
瀑泉さん、こんばんは♪
今回は天候悪化への不安もあり、古道の探し方が雑になってしまいましたが、機会があったら瀑泉さんもぜひ探索してみてください(沢歩きの対象にはなりませんヨ)
大難峠からは、しばらくは真っ直ぐ尾根を下り、標高600mくらいで北(足尾側)に逃げました。涸沢には堰堤が見えたので、沢までは下りずに、涸沢の右岸沿いを下りました。落石の多い急斜面ではありましたが、厳しいという感じはしませんでした。ここら辺の感覚は個人差があると思いますが、瀑泉さんでしたら問題ないでしょう。
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きりんこR

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