2014年8月7日 三右衛門沢(タキノイリ沢)遡行~前宿堂坊山~三俣山~三右衛門沢(ウサギ沢)下降

2014年8月7日
天気:晴れ
メンバー:単独
コース:赤沼駐車場(自転車)~西ノ湖~カクレ滝~三右衛門沢(タキノイリ沢)遡行~前宿堂坊山~三俣山~三右衛門沢(ウサギ沢)下降
山行形態:バリエーション
 
 今年の課題の一つとしていた県境歩きが最近疎かになってしまった。皇海山~前宿堂坊山の間を残しているが、皇海山~三俣山は涼しくなったら2回にわけて足尾から周回するにしても、三俣山~前宿堂坊山の間は何とも中途半端に残してしまいそうであった。この日も午後は天気が不安定なため、短時間勝負でこの区間を片付けてしまうことにした。計画では三右衛門沢を遡行して前宿堂坊の頂を踏み、三俣山まで行って天気がもちそうなら黒檜岳から大和田沢を下降するか、シゲト山から南沢を下降するつもりであった。登下降に沢を選んだのは、今回は沢歩きが主たる目的ではなく、藪がなくて涼しいところを歩きたいため、結果的にそうなっただけのことである。
 
赤沼駐車場からは、この日は平日で早朝バスは運行していないため、電動自転車を利用した(5:20出発)。
小田代ヶ原のアザミは今年は結構多いようである。その他にもいろんな花が咲いていた。

 
 
大真名子山に雲がかかり、なかなか太陽が顔を出さない。あと数分待てば日が差しこむところだが、ここでゆっくりしているとこのまま観光で終わってしまいそうなので先へ進む。(5:36)

 
西ノ湖入り口(5:45)。柳沢林道から見えた外山沢の水量がかなり少なく、先が思いやられる。

 
西ノ湖手前の赤い吊り橋のところに自転車をとめ、歩き出す。(5:55)
柳沢川の水も少ない。

 
 
西ノ湖より、今日歩くコースの一部が見えている。ここから見ると、前宿堂坊山が低く感じるが、距離感のせいでしょう。
風がほとんどなく、湖は鏡のようになっていた。西ノ湖で30分くらいのんびりしてしまった(6:00-6:30)。

 
西ヶ浜より男体山方面

 
カクレ滝でも30分ほど撮影(6:50-7:20)。やっぱり水が少なかった。。。

 
カクレ滝は、右岸の壁から高巻くこともできそうに見えるが、それだと上段の6m滝を巻くことができなそうである。上段の滝を登るのは困難との情報を覚えていたため、安全に左岸の尾根から巻くことにした。前回、修験道を探索したときはヤジノ沢まで戻って尾根を回り込んでから上ったが、今回はカクレ滝のすぐ下から取りついた。
 
 
上る分には困難はなく尾根に上がることができたが、すぐにシャクナゲの藪が現れた。しかし歩行に大きな支障があるほどではなかった。

 
 
 
すぐに前方が開けて宿堂坊山が見えた。

 
 
振り返ると男体山も

 
沢から離れると一気に汗が噴き出す。しかも結構な急登でなかなか足が前に進まない。沢への下降点を探りながら歩くがなかなか見つからず、かなり上の方まで来てしまった。あまり上ってしまうと沢から離れすぎてしまうため、やや急だが、意を決して斜面を下降した(標高1480m付近)。もっといいルートがあるのでは、とこの時点では思ったが、結果的にはここが最良のルートだったようである。沢へも安全に降りられた。ただ、標高差100mのこの大高巻で、40分もかかってしまった。沢に降りるとまた涼しくなった。
 
沢の様子(8:00)。平凡な川原である。

 
 
センジュガンピがぽつぽつと咲いていた。この日は欲を出して望遠レンズなんか持って行ったのに(結局一度も使わず)、マクロレンズをもっていかなかったのが悔やまれる。仕方なくコンデジで撮影。

 
 
沢が南西から西に方角を変えるところに8m滝がかかっている。
今回水量は少ないが、この沢で唯一写真になる滝なので、ゆっくり撮影した。

 
 
滝の上もしばらくきれいな滑床になっていたが、倒木がうるさくて写真は撮らなかった。
 
そうそう、今回の足回りはスパ長である。随分使い込んでピンはほとんどなくなっている。今回の山行でかかと部分も剥がれ落ちたので、ついにお役御免となった。

 
 
スパ長だとこんなところを通過するのも難易度が上がってしまう。 

 
 
最初の二俣(標高1480m)。ここは左が本流だが、前宿堂坊山に近い右へ入る(手持ちの資料にはタキノイリ沢と表記)。この時点で既に水はチョロチョロになってしまった。

 
 
節理の上を水がサラサラ流れている。

 
 
少しずつ荒れた感じになってきて、

 
 
こんなところもあったが、

 
 
最後の詰めはこんな感じで水も稜線近くまでちょろちょろ流れていた。

 
 
腰丈の笹薮を数分こいで、県境へ出た(9:35)。

 
 
県境に出てからは踏み跡がしっかりしており、マークもうんざりするほど付いていて迷うところはなし。
9:48、前宿堂坊山着。山頂周辺だけ藪っぽかった。周囲には怪しい雲がかかりはじめた。
三俣山方面。

 
 
すぐに県境を戻り、三俣山を目指す。
 
10:03、水場の標識。

 
 
10:08、最低鞍部より三俣山。今にも雨が降り出しそう。とりあえず、行けるところまで行ってみよう。

 
踏み跡はかなり明瞭で、時々倒木をさけたりすると見失うものの、目印が至る所にあってすぐに復帰できる。
展望もない樹林の中なので、黙々と登るだけ。雲もでてきたので幾分涼しくなった。
 
10:48シゲト山方面との分岐に着いた。

 
 
10:50、三俣山着。思ったよりも呆気なかった。ここから錫ヶ岳~笠ヶ岳方面の眺めがすばらしいとのことだが、辺り一面真っ白で何も見えなくなってしまった。いつ雨が降ってもおかしくないため、予定を変更して最短で下山できる三右衛門沢の支流のひとつ、ウサギ沢を下降することにした。ウサギ沢の下降点までは、一旦歩いてきた県境を標高1780m付近まで戻ったところである。

 
 
 膝丈くらいの笹の斜面を1,2分下るとウサギ沢の源頭に着く。もう水が現れた。ちょうど雨が降り出してカッパを着こむ。 

 
 
 この沢は登りに使った支流と違い荒れてなく、気分よく歩ける。雨はすぐにやんだ。

 
 
だけど滑床はスパ長だと滑る。

 
標高1490m付近で右からの沢と合流。向こうの沢の方が水量が多く、本流と思われる(一番東側の沢)。
わかりにくいが、写真の右のところが降りてきた沢。

 
 
このあとすぐ、朝遡行した沢と合流し、来た道(沢)を戻る。
 
カクレ滝の落ち口を確認しにいってみた。やはり上段の6m滝は登るのは難しそうだった。

 
 
朝のあの大高巻きはもうしたくないため、滝のすぐ上あたりから左岸の急な斜面を登ったが、失敗だった。
上部はかなり急で細尾根に逃げたが木に頼りながらの登りとなってしまった。やはり朝下降したルートが最良だっとこのときわかった。

 
危険な思いをしながらも無事高巻を終え、カクレ滝の下流に降り立ち、汗でぐっしょりになったシャツを沢で洗った。下山すると晴れていたが、周囲の山にはガスがかかっていた。西ノ湖ではどこかの幼稚園生が団体で騒いでおり、何だか異質な空間に見えた。向こうから見たらこっちの方が変な人間にしか見えないだろうが。西ノ湖入り口バス停や、小田代ヶ原でも多くのハイカーとすれ違ったが、スパ長はいて自転車をこぐ姿はどのように映っただろう。
14:00、赤沼駐車場に戻った。計画通りとはいかなかったが、最低限の県境部分は繋ぐことができ、夕方奥日光はかなりの雨が降ったようで、結果的には正しい判断だったと思うことにしよう。
 
 

この地図の作成に当たっては、国土地理院の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び基盤地図情報を使用した。
(承認番号 平成24情使、 第617号) 
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コメント

みー猫

No title
こんにちわ。
静かで誰も居ない(あるいは居ても数人)湖畔・・・が西ノ湖のイメージですね。自転車ならスニーカでもくくりつけとけば良かったのでは(笑)・・・それとも声が掛け難そうだからむしろ良いでしょうか。つなげるためにはもう一回行かれるのですね。自分はネギト沢までは繋がっておりますのでお手軽にカクレ滝くらいは見に行かなくては思っております。お疲れ様でした。
みー猫

きりんこ

No title
みー猫さん、こんにちは。
長靴だと暑いのでクロックスでもくくりつけておけばよかったと思いました。あまり人の目を気にすることはないのですが、真っ昼間に観光地を通過するときは突然違う世界に来たような感覚がありますね。
以前、ネギト沢右岸尾根から前宿堂坊~宿堂坊は歩いているので、一応これで三俣山から根名草あたりまではつながりました。皇海山~三俣山が残っているので、今秋の楽しみのひとつです。

たそがれオヤジ

No title
三右衛門沢ですか。軌跡を拝見すると、随分と技巧的なお歩きをされていますね。
私なら、暑苦しくともヤブ尾根を行っちゃいそうですが、確かに沢の方が100m下る価値はあるかもしれませんね。風が通いますし。
この辺、私の場合、三俣山と南の1828m区間が残っています。どこから入るにしても、中途半端な部分です。小足沢方面からすんなりと入れればそれに越したことはないのですが、それが出来ないので、いろいろと思案ですよ。

きりんこ

No title
たそがれさん、こんばんは。
技巧的というか、暑いための苦し紛れというか、ヤジノ沢右岸尾根は一度歩いているので、違うルートを取りたかったのもありました。沢に降りた瞬間、涼しい風が通って生き返った気分でした。
三俣山と1828m区間ですか。確かに中途半端な部分ですね。私は国境平から一気に大周回しようと算段しております。

瀑泉

No title
タキノイリ沢は,こうして見ると,随分,荒れてしまっている状況なんですネ。此れなら多少遠回りでも,ウサギ沢か本流で三俣経由で宿坊堂山に行く方が良いかナァ・・・。
それにしても,ヤジノ沢右岸尾根からの下降,やはり難しかったですか?滝マークは,カクレ滝ではなく,8m滝と思っていて,地形図の傾斜のゆるそうなところを小さく巻けないかと考えていたんですが。。。どうやら無理のようですネ。

きりんこ

No title
瀑泉さん、おはようございます。
タキノイリ沢は、宿堂坊山方面への登路としては最短ですが、沢を楽しむなら断然ウサギ沢か本流をおすすめしますよ。
地形図の滝マークの位置には実際は何もなく、カクレ滝はその100mくらい下流にあります。8m滝は、ヤジノ沢右岸尾根の1600m付近から南東に延びる枝尾根の先端にあります。その尾根を下るのが最も安全なルーだとは思いますが、標高差が大きくなりすぎますね。なるべく小さく巻こうとすると、私が帰りに使ったところになりますが、あまりおすすめできません。やはり、私が降りた標高1480mあたりからがよろしいかと思います。私はロープ使用しませんでしたが、木立ちはあるのでロープがあればまったく問題なしです。
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きりんこR

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