2014年9月20日 御真仏薙~男体山

2014年9月20日
天気:曇り時々晴れ
メンバー:単独
コース:駐車地(5:58)~御真仏薙入渓(6:05)~男体山(9:25)~志津乗越(10:46)~(自転車)~駐車地(10:54)
山行形態:バリエーション
 
 今日は、御真仏薙を歩いてきました。天気によっては奥鬼怒か足尾の沢、あるいはとあるロングコースも考えていたのですが、天気は曇りのち晴れと予想し、午前中はただ歩くだけでいいコースということで御真仏薙へ行き、午後は晴れたら写真撮影を目的に別の山に登る計画をしました。
 御真仏薙ルートは、随分前に職場の上司が歩き、いいところだと聞いていたのでずっと気になっていたのですが、ようやく実行することになりました。このルートは古くから登路に使われていたらしいので、石仏や標識でもないか探しながら歩きましたが、残念ながらそれらしいものは見つかりませんでした。
 このルートを歩いてみての所感ですが、古くから歩かれたルートといっても、ほとんどが溶岩薙の上を歩くので古道探索にはならず、終始明瞭な薙の中なのでルーファンを楽しむところもなく、遡行といってもほとんど水が流れていない(今回だけかも知れないが)ので沢登りの対象にもならず、また展望もたいしてないので、あえてこのルートを選ぶ目的としては決め手に欠けるように思うのですが、何といってもその魅力は、苔むしたゴルジュや溶岩床といった、ここでしか見られない独特な景色、薙といってもガレやザレはほんの一部で、とても歩きやすいこと、直登が難しい滝はすべて小さく巻けること、そして登山道に出るまで誰にも会うことはないといったところでしょう。一般ルートには不向きとは思いますが、遡行記録が少ないのが不思議なくらい、素晴らしいルートだと思います。特に夏場は北面で涼しくていいのではないでしょうか。
 
 今日のコースは湯殿沢橋から入渓し、下山は志津乗越を予定しているため、たいした距離ではないのですが、志津乗越に自転車をデポしました。車は湯殿沢橋の近くに止めようと思いましたが、現在橋の架け替え工事の最中で迷惑になりそうなので、太郎山への林道分岐より志津寄りの最初のカーブのところに駐車しました。
 今日の三本松の最低気温が3℃と、随分涼しくなっていました。超暑がりの自分としては、涼しくなるのはいいのですが、これから先は日も短くなってしまうので、自分にとっては今が一番長時間歩ける時期になります。
 足回りをどうするか迷ったのですが、水がどれくらいあるのかわからないので、スパ長を選びました。結果、この選択は正解でした。
 6時前に歩き始めると同時に、湯殿沢橋の方から工事が始まる音が聞こえてきました。橋から入渓する予定でしたが、工事の邪魔になるので、駐車地から真っ直ぐ御真仏薙へ向かいました。
 
2つ目の堰堤の下に出ました。

 
 
この堰堤は左側に梯子が付いていました。

 
 
振り返ると太郎山

 
 
標高1660m辺りで早くも苔むした溶岩床になった。

 
 
3つ目の堰堤。

 
 
堰堤を超えるとゴーロになった。

 
 
でもまたすぐ溶岩になる。

 
 
標高1700m付近で最後の堰堤を超える。

 
 
水がチョロチョロ流れていた。

 
 
標高1730辺りからいよいよゴルジュっぽくなってきました。この奥、10mくらいの涸滝になっており、どうにか直登できた。無理せず、左(右岸)から小さく巻くこともできます。

 
 
続けて高さ5mほどのチョックストーン。挑戦することもなく、左から巻きました。

 
 
しばらく似たような雰囲気が続きます。

 
 
標高1780m付近で一旦ゴーロになりました。水は伏流しています。時々現れるゴーロも、巨岩がないので歩いやすいです。

 
 
 標高1800mから1900mあたりまで、岩畳のような溶岩床が続きます。最初は急なので右から巻いちゃいました。
この沢、どの滝も自分のレベルに応じて直登したきゃすればいい、巻きたきゃ巻けばいい、といった感じでどうにでもなっちゃいます。困難な登攀をしたければそれなりにできます。
 

 
 
また水が流れていました。

 
 
ずっと同じような景色でどこを歩いたか覚えていません(笑)

 
 
この辺りは左を巻いています。

 
 
後ろからずっと太郎山が背中を押してくれます。

 
 
 

 
 
このチョックストーンもあっさり巻いてます。

 
 
水流復活。でもこの程度。

 
 
これは右から巻いたかな?

 
 
この辺りは快適に歩けます。またしばらく溶岩床が続きます。

 
 
ダイモンジソウがあちこちに咲いていました。

 
 
 これは右から超えました。 

 
 
 

 
 
滝場が終わったところにある目印の大岩(標高2070m)。

 
 
傾斜が緩くなって、少しゴーロが続きます。

 
 
雨後は水が流れているんでしょうね。

 
 
ザラザラした岩質になってきました。

 
 
岩が赤っぽくなってきましたね。

 
 
標高2200m付近で登山道から見ても目立つ崩壊地に出ました。
この辺り、足がズブズブ潜るので、スパ長でよかったと思いました。

 
 
すぐ先で二俣になっていました。左に行けばすぐ登山道と合流しますが本流は右です。
今回は右へ行きますが、この先は特に変化もなかったので、次回はここで左に行ってみようと思います。

 
 
水流があります。

 
 
この滝は岩が滑らないのでスパ長のグリップが効いて意外と簡単に直登できました。
水流が多いときは手前から左岸のザレから巻けます。

 
 
 

 
 
せっかくなので、ザレ斜面の上に登ってみると、山頂付近の稜線が一望できました。爆裂火口の中にいることが実感できます。

 
 
薙に戻り、遡行再開です。いろんな岩や地層があって面白いです。

 
 
 

 
 
 

 
 
しばらく、単調な川原が続きます。もう水はなくなりました。

 
 
標高2270mで最後の顕著な滝にぶつかりました。たぶん、右から超えたと思います。

 
 
山頂稜線が近づいてきました。

 
 
太郎山神社のある大岩も間近に見えてきました。

 
 
地形的には、奥宮に直接抜けるのが正当なのでしょうが、そちらはキジ場になっているため、意識的に左へずらしながら歩きました。
後ろを振り返る。最後だけはグズグズのザレでした。先ほどの崩壊地も見えています。

 
 
登山道に出ました。ちょうど、測候所跡地のところでした。

 
 
男体山山頂。ガスってしまい、展望が得られないためとっとと志津へと下山します。

 
 
紅葉が始まっていました。

 
 
 

 
 
 雲がなかなか取れません。 

 
 
 
やっと燧ヶ岳が見えました。

 
2合目あたりまで降りてきた頃が最も晴れていたようです。

 
 
志津宮

 
志津林道より男体山。この後、もう一山予定していたのですが、晴れる気配がないため時間は早いのですが真っ直ぐ帰路につきました。

 
 
ルートマップです。

この地図の作成に当たっては、国土地理院の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び基盤地図情報を使用した。
(承認番号 平成24情使、 第617号)
 
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コメント

瀑泉

No title
詳細なレポ有難うございました。ナルホド,こんな感じですか。
ゴルジュの雰囲気も良くて,ますます行きたくなって来ましたヨ。
アセントクラブさんも,スパ長で歩かれたようですが,溶岩石だからスパイクが良さそうですネ。
強いてあげれば難所は,途中のズブズブと最後のグズグズでしょうか?
何にしても,次回,男体山に登る時は,後追いさせていただきますネ。

きりんこ

No title
瀑泉さん、おはようございます。
このルートの醍醐味は、景色そのものを楽しむところにあると思います。
足回りはスパ長で大正解でした。ズブズブとグズグズは登山靴だと泥まみれになると思います。
アッセントクラブさんの情報だと、困難な岩登りになるかと思いましたが、危険そうなところはすべて小さく巻くことができましたよ。もっとも、水量が多いときは難易度が上がるのでしょうけどね。
後追いといっても、私も人真似でしかありませんが、間違いなくオススメはできます♪

ぐっちゃん

No title
土曜日も工事してるんですね?堰堤?

いい感じですね~人は居ないし・景色はいいし・岩肌はおもしろいし!!

先週の書き込みを見て私も行きたかったんですが、このところずっと一緒だったので”そろそろイヤがられるかな?”と思い今回はパスさせていただきました(笑)

そのうち後追いします。

魔法使い

No title
相変わらずマニアックなコース歩きますね
面白そうなコースですが、たぶん私は行く事はないかな(^_^;)

きりんこ

No title
ぐっちゃん、こんばんは。
土曜日も朝早くから工事してましたね。堰堤ではなく、湯殿沢橋を新しい橋に架け替える工事で10月26日までの予定だそうです。
ここはぐっちゃんにもオススメしますよ。景色もいいですが、岩登りを目的にしても楽しめそうです。私ももう一回、水が多い時の様子を見に行きたいと思っています。
先週はせっかくの好天でしたが、家庭内の天気が怪しくてでかけられず、昨日仕切りなおしたという次第です。イヤがるなんて、何をおっしゃいますか。同行をお願いしたい計画がまだたくさんありますので、ぜひまたお願いしますね♪

きりんこ

No title
魔法使いさん、こんばんは。
今回はマニアックなだけでなく、景色も十分楽しめましたよ。
ただ、写真的には難しいかもしれませんね。大水でも流れていれば別ですが…

たそがれオヤジ

No title
こんばんは。
御真仏薙、瀑泉さん同様、そんな感じですか。
やはり溶岩流跡だけに、保水も悪く、雨が降らないと沢にはならないのでしょうね。
どうも、自分には好みではないというか、ゴルジュの連続で、早々に気が滅入りそうです。
だけど、歩いてみたい気になるのが不思議です。
やはり、2000mを超えると、もう紅葉ですか。
週末は珍しく山なしでしたが、出かけた軽井沢は色づきはじめ、紅葉も、もう時間の問題といった感じですね。

きりんこ

No title
たそがれさん、こんにちは。
おっしゃるとおり、雨後でないと沢にはならないようですね。
その分、歩くのには楽でしたが。
何とかしてたそがれさんの食指が動くように、古い標識や、あるいは
岩棚の下や岩窟の中に石仏がないか探しましたが見つかりませんでした。
ですが、標高2100m付近から最短ルートで登山道に出てしまえば
遡行時間は2時間程度ですし、背後には太郎山が終始見えているので
思ったほど息が詰まることもないのではないかと思います。
今年の紅葉は例年よりかなり早いそうですね。私の場合それによって
行き先が大きく左右されますので、毎日気もそぞろでございます(笑)

ななころび

No title
こんにちは。
御真仏薙、このコースは今まで考えてもみませんでしたので、興味深く観させていただきました。
私のように沢専門外の者が読むと、このコースちょっと驚異です。一人でいくにはドキドキになりそう。
簡単に歩き、ポイントをしかと観察されレポされるのは、さすがにきりんこさんだなと感心しました。
いつかは行くかもしれませんが、それまではこの記事で楽しみます。

きりんこ

No title
ななころびさん、こんばんは。
過分なお褒めをいただき、恐縮です。
情報が少ないので、正直私も行ってみるまでドキドキでしたよ。
本格的な岩登りになるかと思いましたが、困難な岩場はすべて小さく巻けるので、一人ということもあり無理はしませんでした。沢屋さんから見たら、そんなのまで巻いちゃうの?と言われると思います(笑)
雨後でなければ、沢歩きという感じではないので、興味がおありでしたら試しに行ってみてください。
そうそう、あとで記事にしますが、本日ななころびさん向きのお山へ行ってきましたよ。
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きりんこR

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