2015年4月12日 女夫淵~黒岩山~孫兵衛山~引馬峠周回


女夫淵(4:35)~黒沢渡渉(5:20)~1628P(6:11)~2000P(7:20)~黒沼田代(7:29)~黒岩山(7:55~8:10)~孫平衛山(9:35)~引馬峠(10:30)~黒沢4号橋(11:09)~女夫淵(12:20)
行動時間:7時間45分

12日は宿題の一つであった黒岩山から引馬峠間の県境を埋めてきました。ルートは、女夫淵~黒沢林道~魚沢林道~1628P~黒沼田代~黒岩山~孫兵衛山~引馬峠~黒沢林道の周回です。今回のルート設定にあたって、やんちゃオヤジさんの記録を参考にしましたが、引馬峠から黒沢林道終点の間は、昨年の同じ時期に台倉高山へ行った際往復しており、下りでも問題ないことを確認済みだし、魚沢林道から黒岩山の間はまったくの未知ルートで、はじめてで下りで使うべきではないと考え、やんちゃオヤジさんとは逆周りにすることにしました。また、やんちゃオヤジさんによると、魚沢林道は崩落がひどくて危険らしいため、黒沢林道から魚沢林道に入ってからすぐに尾根に取り付くことにしました。

今回も寝過ごしてしまい、予定よりも30分遅れで自宅を出発。宇都宮から鬼怒川温泉あたりまでは気温6℃くらいでしたが日向地区からは0℃、川俣ダムからはマイナス2℃でした。これだけ冷え込んでいれば雪も締まっているでしょうが、日中は気温が上がりそうなので早い時間にでだけ距離をかせいでおきたいところです。4時20分、女夫淵の駐車場に到着。20台くらいの車がとまっていました。急いで準備し、スノーシューももち、ヘッドライトを点けて4時35分に出発です。

歩き始めて5分くらいのところの崩落地は昨年と同じ状況で、緊張しながら通過しました。しばらくは林道に雪がなかったのですが、絹姫橋を過ぎたところから雪が連続するようになりました。予想通り締まった雪で快適に歩いていきます。昨年と同じく、雪崩で林道が斜面化した場所でアイゼンを装着しました。

ここでアイゼン装着



黒沢対岸の左側の尾根に取り付く予定です。



スタートから45分ほどで魚沢林道分岐に着きましたが、黒沢を渡渉する沈下橋上の水流が多く、渡渉箇所を探して5分くらい右往左往してしまいました。結局、靴を濡らさずに渡るのは不可能と諦め、浅いところを選んで渡りましたがどうにか靴の中までは浸水せずに渡ることができました。



魚沢林道に入ってすぐ、予定していた尾根の取り付き場所に到着しました。尾根の末端は、地形図以上に急に感じることがままあるものですが、ここは地形図通りといったところでした。



しばらく雪はつながっているのですが、階段状になっているところが多く、段差が大きいのでなるべくジグザグに登っていきました。



尾根の形がはっきりしてくると尾根上に雪がなくなりシャクナゲのヤブがうるさくなってきました。尾根から南側に少しだけ離れた斜面であれば傾斜もそれほどきつくなく雪もあるのでそちらを選びつつ、傾斜がきついとこはヤブを我慢して尾根の上を歩くようにしました。



1628P手前で左からの尾根と合わさります。この尾根と合流後、古い赤ペンキの塗られた樹木が数本ありました。



1628Pは何もないピークです。



しばらくはアスナロの大木の下、薄暗い尾根が続きますが徐々に樹木が疎らになって周りの眺望も得られるようになりました。

高薙山~根名草山



表日光連山方面



1628Pからしばらくは緩やかに標高を上げていきますが、1750m付近から一気に傾斜がきつくなります。画像は少し手前から見た1750mからの急登部分。



日当たりのいい雪面ではアイゼンに団子が着くようになってきましたが、下の層は雪がしっかり締まっているため踏み抜きはほとんどありませんでした。また、前日は標高の高いところでも雨だったようなので、表層雪崩の心配もなさそうです。



孫兵衛平山方面も見えるようになりました。



根名草山の奥に白根山、錫ヶ岳、右に燕巣山も見えてきました。



アスナロの巨木の下をぐんぐん登って行きます。



標高1920m付近で巨木に巻かれたワイヤーがありました。



標高を上げるにつれ、眺望もよくなってきます。

日光連山方面



高原山方面



根名草山、白根山、錫ヶ岳



2000Pから少しだけ下ってシラビソの林を抜けると



黒沼田代に着きました。画像は黒沼田代より黒岩山。



黒沼田代を過ぎ、黒岩山が近くなると傾斜が急になってきたため県境のほうへ回り込みました。県境からは武尊山や尾瀬の山、上越方面の視界が開けました。

上州武尊山と左奥は浅間山かな?



もうすぐ山頂です。無雪期はヤブに苦しみましたが、今日は快適です。



展望も素晴らしいです。帝釈山、台倉高山方面。奥には那須連山も。



那須連山、男鹿山塊方面をアップで(画像拡大可)。



県境尾根からは一上りで黒岩山頂に到着しました。条件が良かったとはいえ、出発から3時間20分ですから、今回のルートは黒岩山への最短コースかもしれませんね。予想よりも早く山頂に着いてしまったし、踏み抜きもほとんどなさそうなので急がずゆっくり山頂で休憩しました。山頂からは360度の展望で、いつまでも見飽きることはありませんでした。



根名草山、白根山、錫ヶ岳、鬼怒沼山、燕巣山、四郎岳、物見山



浅間山、武尊山



至仏山、景鶴山方面



燧ヶ岳、越後三山



会津駒ヶ岳



飯豊連峰



孫兵衛山、台倉高山、帝釈山方面



8時10分、歩行再開します。左側は針葉樹が多く、あまり眺望はありませんでしたが、右側は開けているところが多く、日光連山の見え方が少しずつ変わっていくのがわかります。
日光連山と黒岩山。



栃木・群馬・福島の三俣はこんな感じです。ここから栃木・福島県境を歩きます。



途中、ハイマツに覆われた大岩があり、上に登れば只見方面の展望がよさそうなのでちょっと寄り道してみました。



予想通りの展望で、尾瀬から只見方面の山並みが遮るものなく見渡せ、最高の展望スポットでした。眼下には真っ白な花沼湿原も確認できました。



しばらくは順調に歩けましたが、標高2100m付近で突然急な崖の上に出てしまいました。すぐに、やんちゃオヤジさんが「雪壁」と表現していた場所だと理解しました。登る分にはなんとかなりそうですが、下りだとロープを固定するところもなく厳しそうです。比較的傾斜の緩い左(西)側から巻くことにしましたが、それでもそれなりの角度があり、木につかまりながら降りていきました。雪がなければどうということもないのですが、万が一自分の体重で雪崩でも起こしてしまったらひとたまりもないので、かなり緊張しました。結果的にはここが今回のルートで一番の危険箇所だったと思います。



ここから降りてきました。



あとは特に難所もなく、針葉樹林の中に入ったり出たりを繰り返しながら進みます。



孫兵衛山南峰への登り



振り返ると赤安山と至仏山



白根山、錫ヶ岳と黒岩山。中間の白い斜面の尾根から黒岩山へ登りました。



孫兵衛山方面への景色も同じようです。



9:35、孫兵衛山に到着です。



山頂からの眺望はあまりありませんが、台倉高山、帝釈山、田代山が望めました。



あとは南峰に戻って引馬峠を目指します。



引馬峠方面



1925P先の台地は若いダケカンバの林になっていました。



10:30、引馬峠に着きました。ここからは1年前に歩いているので気分も楽です。



ホーロク平



地形が複雑なところもありますが、1年前に歩いているので大体のポイントは覚えていました。雪質も安定しているのでぐんぐん下って行けます。







沢まで下りてきました。下のほうは雪がないところもありましたが、最後まで雪の上を歩くことができました。



すぐに黒沢4号橋に着きました。



橋を渡ったら林道が崩落して斜面になったところを横切ります。雪の状態が悪ければ、尾根を上から巻こうかと思いましたがが、幸い雪がしまっていたので慎重に横切りました。
危険個所を通過して振り返る。



平坦なところまでくれば安心です。



あとは周りの景色でも楽しみながら、のんびり歩きましょ。
気温が上昇してからも思ったほど雪は腐らず、スノーシューは必要ありませんでした。










最後の危険箇所を過ぎれば、あと数分で駐車地です。



12:20、駐車地に戻りました。



ルートマップです。

この地図の作成に当たっては、国土地理院の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平成24情使、 第617号)


雪質、天候とも最高の条件に恵まれたおかげで、あっという間に歩き終えてしまいました。景色もあまり変化がなく、写真撮影の時間がなかったこともあるかもしれません。残雪の山はどこを歩いても同じような写真しか撮れないのは仕方のないところでしょうか。とはいってもこの時期は自然と残雪の山に足が向いてしまうのですから、やっぱり好きなんでしょうね。
これで栃木県境の物見山から田代山までがつながりました。次のターゲットは念仏平から物見山ですが、そちらは金精道路の開通直後かな?

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コメント

ぐっちゃん

No title
お疲れさまでした。
同行させてもらおうとも思いましたが、自分の宿題を優先しました。
沢の渡渉とホ-ロク平の地形に苦労するのかと思いましたがアッサリ切り抜けたようだし、全行程10時間以上かかると思ってましたが流石、きりんこさん。

それにしても標高が高い奥鬼怒でも融雪が早いのには驚きです。
話は変わりますが、ピッケル新調したんですね。

瀑泉

No title
さすがのお歩きで,とても真似できそうにありませんので,真似はしませんヨ(笑)。
それにしても,素晴らしい展望が広がるんですネ,此処。
確かに,黒岩山への最短ルートのように思えますが,此れで無雪期はシャクナゲ地獄ですかネェ。。。

きりんこ

No title
ぐっちゃん、こんばんは。
私も男鹿岳の北側の県境を残しているので、そちらに同行しようか迷いましたが、初志貫徹しました(笑)
ホーロク平は、昨年同時期に歩いているので不安はありませんでした。早い時間で歩けたのは条件が良すぎたためでしょうね。
ピッケル、よくお気づきで。実は前のやつを足尾で紛失してしまい、だいたいの場所はわかっているので回収に行こうと思いながらもなかなか行けず、あきらめて新調してしまいました(泣)

きりんこ

No title
瀑泉さん、こんばんは。
物好きのコースですから、人様にはおすすめしませんよ(笑)
ただ、尾瀬や只見など豪雪地帯が近いだけあって、展望は素晴らしかったですよ。自分も期待した以上でした。
無雪期は、前半はシャクナゲ藪でしょうし、中盤はアスナロの幼木、後半はコメツガやハイマツの藪ではないかと想像します。
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きりんこR

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