2015年4月26日 金精峠~温泉ヶ岳~燕巣山~物見山~鬼怒沼~女夫渕(その2)

燕巣山まで来た続きです。
展望のいい山頂なのでゆっくり休憩したいところですが、眠ってしまいそうなので休まずに先へ進みます。

はじめのうちは安定した雪庇が続き、このまま鬼怒沼まで続けばいいな~なんて思いましたが。。。



南東方面の展望もすばらしく



あっという間に下ってきてしまいました。燕巣山を振り返って。



しかし、そんな天国のような状況は長くは続かず、雪庇の幅がせまく東側にせり出していたり、場所によってはずり落ちていたり、5m前後の段差が連続してまともに歩けなくなってきました。



仕方がないので三角点のひとつ手前のピークは西側を巻くことにして、藪入りしました。ここから2091Pの手前まで、距離にして700~800mくらいはほとんど藪の中を歩きました。シャクナゲとコメツガが主体の藪ですが、画像はまだましな方です。激藪と格闘中は写真を撮る余裕もありませんでした(笑)。



三角点への最後の10mくらいの登りが最難関で、両側とも雪壁になっており、尾根の真ん中も藪と岩がミックスして切り立っています。雪と藪の境目あたりを狙い、藪につかまりながら腕力で登り切りました。画像は難所を超えてから振り返って、右が燕巣山。



三角点に到着しました。ヤブはある程度想定していましたが、やっぱり疲れた~。
少し休憩します。



三角点から先も、しばらく不安定な雪庇が続きます。3割雪庇、7割ヤブくらいの割合で歩きました。



こちら側はずっと眺めがいいんですけどね~



鬼怒沼湿原も着実に近づいていますから、がんばりましょう。



2091Pが近づくと、だいぶ雪庇が安定して歩きやすくなってきました。



物見山(右)ももう少しです。中央は燧。



鬼怒沼山と左奥に黒岩山。



物見山の最後の登りも結構急でした。日差しが強く雪の表面が緩みだしましたが、踏み抜きはなく、アイゼンの団子もあまり気にならないレベルでした。



鬼怒沼湿原の向こうに帝釈山、太郎山。



物見山に到着です。この時期でも眺望はあまりよくありません。鬼怒沼方面から往復した一人分のトレースがありました。



鬼怒沼湿原に向けて適当に下って行きます。夏道は確か一旦沢に下って登り返しますが、どこでも歩けるのでショートカットしました。



湿原に着きました。物見山を振り返って。



燧が近い!



白根山



こんなに雪が融けているところもありました。



融けかけた雪に青空が反射してきれいでした。良いものを見せてもらいました。奥は根名草山。



当初の予定では、この後鬼怒沼山~1937P~1626P~八丁の湯へ下山するつもりでしたが、あの藪漕ぎをした時点で疲れ果て、あきらめていました。よって、一般道で下山します。一般道は定期的にテープが付け足されているで、夏道は雪に隠れてわかりませんが、迷うことはありません。しかも、下り方向にのみ、ごく最近の足跡があり(これも前日のoyakataさんのものでした)、それをたどるだけでした。ルーファンの楽しみはなくなりましたが、心身とも疲れていたのでたいへん助かりました。



ダラダラと針葉樹林の中を下って行き、いよいよ核心のトラバース区間です。足を滑らせたら命はないようなトラバースが20分くらい続きました。oyakataさんの足跡があったので非常に助かりました。



オロオソロシノ滝展望台までくればもう大丈夫です。ここまで雪がたっぷりありましたが、ちょうどこの展望台を境に登山道にはまったく雪がなくなりました。



オロオソロシノ滝。結構な水流が見えました。



もう雪がなさそうなのでアイゼンをはずしました。スタートからここまでずっとアイゼンを着けていました。結局ワカンは必要ありませんでした。



あとは遊歩道をテクテクと歩きます。湯沢峠から見えていたスーパー林道の橋です。



途中、遊歩道をはずれ工事用の作業道をたどっていくと、鬼怒の中将乙姫橋の下をくぐってしまいました。戻るのも面倒なのでそのまま黒沢を飛び石伝いで渡り、黒沢林道に這い上がりました。



すると、なんとあの崩落地帯がきれいに片づけられていました。



ちなみに、2週間前の同じ場所です↓



女夫渕駐車場に着きました。ここから原付で金精峠まで車を回収に行きます。気温がかなり上がっていたので、運転中の風が心地よかったです。



ルートマップです。

この地図の作成に当たっては、国土地理院の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平成24情使、 第617号)


そうそう、これで栃木・群馬県境の黒岩山から根本山までがつながりました。
これまでの軌跡を重ねてみるときれいに県境を描いていました(当たり前か!)。
この区間だけで13回の山行を要しましたが、全県をつなぐにはあと何年かかるかな?





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コメント

瀑やん

No title
融けかけた雪原に映る青空、滅多に見られないのでしょうね。
青い氷はよく見るけど、青い雪も楽しいです。

オロオソロシノ滝、いつか行ってみたいです。

きりんこ

No title
瀑やんさん、おはようございます。
青い雪は私もはじめて見たように思います。湿原の土や栄養分が溶け出して赤くなった雪は見たことがありますが。
オロオソロシノ滝、私もF1しか見ていないので今年は行ってみたい滝です。瀑やんさんにはぜひヒナタオソロシとセットで訪れていただきたいです。

瀑泉

No title
金精山から女夫渕までの県境歩き,ヤブあり雪庇ありと大変だったでしょうネ。お疲れ様でした。
きりんこさんも,オロオソロシはマダでしたか。σ(^^)もいい加減今年あたりはと考えてはいるんですケドね。。。

きりんこ

No title
瀑泉さん、ありがとうございます。
今日は山はお休みですね。
雪庇歩き自体は基本快適なんですけどね~。危険な雪庇を避けるために激藪を歩くはめになってしまいました。
瀑泉さんもオロオソロシはまだでしたか。いかんせん、奥鬼怒はアプローチが長いんですよね~。。。

みー猫

No title
こんにちわ、毎回確実に足跡を伸ばしておられますね。今回のルート取りはとても思いつきません。綿密な計画があってのことと感服いたします。物見山へは行くなんてことも考えていたので、たいへん参考になりました。個人的には鬼怒沼湿原の風景が大好きなので今回の青いのを一度見てみたいです。お疲れ様でした。この区間は針葉樹が多くてあんまりダニは居なさそうですか。
みー猫

きりんこ

No title
みー猫さん、おはようございます。
本当はみー猫さんのように方々へ出かけたいのですが、頭が回らないので近場で済ませているといったところです。一応、県境つなぎを目標にしていますが藪が嫌いなのでできるだけ雪を利用させてもらっています。
ブルースノーは予想もしていなかったので、うれしい出会いでした。ただ、この時期あの一般道のトラバース区間だけがネックですね~。
今回、ダニは1匹もみませんでしたが、鹿の痕跡はありましたので時期が違えば出てくる可能性はありますよ。

たそがれオヤジ

No title
きりんこさん、遅ればせながら、まずはおめでとうございます。
根本山から黒岩山までの群馬県境をつなげただけでも、自分には十二分なものと思っておりますが、今度は福島境ということなのでしょうね。せっかく、一部、お歩きですし。
今回のお歩き、いろいろと参考にはなりましたが、残雪の時期には歩きたくはなく、だからといって激ヤブというのもまた考えものだし…。つまりは、年間を通じて無理といった判断を下さざるを得ないといった感じも受けましたよ。
ヤブが芽生え始めているようで、湯沢峠から物見山までの区間のヤブの状況、その大方が雪の下とはいえ、想像に難くないといった印象を受けました。激ヤブだけではなく腕力プラス…ですか。なかなか手ごわいものですね。
瀑泉さんではありませんが、温泉ヶ岳と湯沢峠の間に登山道有り?ですか。自分にはホットな情報です。早速、その区間だけはいずれ確かめに行って来ようかななんて思っております。

きりんこ

No title
たそがれさん、こんばんは。ありがとうございます。
群馬県境は比較的アプローチが容易でルートもしっかりしており、展望や花を楽しんだりできるコースが多かったので、モチベーションが維持できましたが、福島県境は一筋縄ではいかないところが多いので、あくまでも気長にやるつもりでおります。
温泉ヶ岳と湯沢峠間の登山道ですが、調べてみましたところ、一昨年の8月にトレラン大会があり、その時に刈り払いをおこなったようです。ただ全区間ではなく、湯沢峠から標高2260m付近までで、そこからは2237Pを経て菅沼畔に下りていくルートのようです。とはいっても、大部分が刈り払われているようですので、無雪期でもかなり楽に歩けそうですね。その大会、昨年は中止でしたが今年はあるらしいです。ちなみに、大会に参加された方のログがヤマレコにありましたので、ご参考まで(http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-338624.html

ななころび

No title
こんにちは。これは凄い!大歩きですね。驚きました。
こんな行程はとても考えもつきませんでした。
四郎岳、至仏の写真、上州武尊の写真、燕巣山物見山の稜線の写真、とても素晴らしいです。
温泉ヶ岳と湯沢峠間の踏み跡アリ情報は超意外でして、驚きと共に、ちょっとガッカリの気持ちも起きました。
でも同時に歩いてみたい気持ちも起きましたので、教えていただいてよかったです。
今回のお歩きも、非常に刺激をいただきました。

きりんこ

No title
ななころびさん、こんばんは。
歩行距離と累積標高差は意外とたいしたことないので、残雪と原チャリ利用を活かすことができたのかなと思います。
奥鬼怒から湯沢峠、そして丸沼から湯沢峠のルートが、この時期も安心して使えれば2度に分けるのですが、どちらとも沢沿いだったり斜面をトラバースするようなルートで状況が読めないため、実際には苦肉の策といったところでした。
踏み跡の件、やはりななころびさんとしてはガッカリですよね。もともと激藪の区間ではなく、膝から腰程度の笹薮がほとんどだと思いますので、刈り払わなくてもさして歩行時間に影響はなく、ルーファンが楽しめるところだったのにと思います。無雪期にこれを利用して日光澤~根名草山~湯沢峠の周回や、丸沼~湯沢峠~温泉ヶ岳の周回が手軽にできてしまいますね。
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きりんこR

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