2015年6月4日 大和田沢~大平山~黒檜岳~シゲト山~南沢

赤沼駐車場(自転車)~千手ヶ浜~仙人庵~大和田沢~大平山~黒檜岳~シゲト山~南沢~カクレ滝~西ノ湖~(自転車)赤沼駐車場

6月4日(木)は、千手ヶ浜のクリンソウの見物も兼ね、以前からの宿題だった大和田沢から黒檜岳に上り、シゲト山から南沢を下降する周回ルートを歩いてきました。
この日、本命は他にあったのですが、一日中強風が吹く予報だったので樹林のない稜線歩きはあきらめ、本格的な沢歩きも最近の渇水ではつまらいし・・・と頭を悩ませた末、風の影響が少なく、登山靴でも歩ける今回の2つの沢を一気に片付けてしまうことにしました。
朝から予報どおりの強風で、日光道を走っていても車が風にあおられるほどでした。いろは坂も風で落ちた木の枝が散乱しており、ドリフトで?交わしながら上っていきます。ちょうどいろは坂を走行中に日の出を迎え、ずいぶん日が長くなったな~と感じる。
赤沼駐車場は、クリンソウの時期といっても平日の早朝ということもあり10台程度の駐車でした。準備をして4時55分に駐車場を出発。


風が強いことを知ってか、小田代ヶ原には誰もいませんでした。



帰りのことを考え、西ノ湖方面に少し入ったところに自転車をとめ、千手ヶ浜へと歩き出します。もう少し時間が早ければ千手ヶ浜からダイヤモンド男体が見られることはわかっていましたが、どのみち今日はうす雲がかかっていて写真にはならなかったようでちょっと安心(笑)



千手ヶ浜の石祠



クリンソウ群生地(仙人庵)に先客はなく貸しきりでした。花はちょうど見ごろとなっていましたが、風が強くて花は揺れまくるし、群生地に着くと同時に日差しが強くなるしで撮影に苦労します。せっかく大口径レンズを4本も持っていったのでなんとか傑作を撮りたいと思うもお手上げでした。



















6:30までクリンソウの撮影をし、大和田沢へと向かいます。右奥に黒檜岳が見えています。



強風で湖面が波立っています。



7:00、大和田沢にかかる橋を渡ったところから入渓します(といっても沢伝いに歩くだけです)。この日、橋のかかるところでは伏流して水流がありませんでしたが少し上流へ行くと水の流れる音が聞こえ、結構な水流がありました。



しばらくは沢の右岸側の薄い踏み跡をたどっていきました。ヤブがないので気分よく歩けます。日光修験道夏峯の道ということで、それなりに歩く人もいるのか、途中古いテープを見ました。



徐々に沢幅が狭くなってくると、標高1430m付近でこんなきれいな苔があったので、せっかく背負ってきた三脚を出して20分ほど撮影しました。



そのすぐ上にこの沢で唯一の3m滝がありました。流木で荒れているのが残念。



標高1480m付近で二俣となりました。左へ行けば最短で南岸尾根に到達でき、景色を楽しむならそちらへ行く案もありましたが、相変わらずの強風に加えて空も曇ってしまったので、本流である右を選択しました。



二俣のあたりから水は伏流となり、二俣のすぐ先で右側に台地状の地形が目に入ったので寄り道していきました(ちょうど標高点1528があるところでした)。自然林に囲まれ展望はありませんが、宿跡でもありそうな平坦地でいい雰囲気の場所でした。



その後、地形がやや複雑になり、今回は右よりの沢筋に沿って歩きました。次第にコメツガの林となり、枯れ沢よりもヤブのないコメツガ林の方が歩きやすいのでそちらを歩きました。



1650mあたりから両岸が沢床から高く離れていくため、再び枯れ沢に降りて進むと水流が復活。ちょうどこの辺りで右上の斜面からカモシカがものすごい勢いで降りてきたかと思ったら、そのまま沢の上流へ走り去っていきました。この後しばらく水流があり、傾斜を増して一気に高度をかせぎます。



標高1800mで上方に崩壊地が見えてきました。地形図にも崖マークが描かれているところでした。ちょうどここで水流はなくなりました。



崩壊地の下を通過すると二俣になり、どちらへ行ってもよかったのですが左を選びました。倒木がうるさいかな~と思いましたが実際はそうでもありませんでした。



ここで2頭の鹿が近寄ってきました。後から来た1頭はこちらに気づきUターンして逃げていきましたが、前の1頭はこちらに気づいてもお構いなしで草を食んでいました。



稜線が見えてきました。


9:00、1976P南東鞍部の稜線に到着しました。この辺は黒檜岳によって風が遮られるのか、意外にも弱風でした。黒檜岳はすぐそこですが、このまま黒檜岳方面に向かってしまうとまったく景色を楽しめなくなるため、時間に余裕もあるので大平山まで往復することにしました。

大平山まではいつもどおり小ピークの西側を適当にショートカットしながら歩きます。大平山が近づくにつれ、風が強くなります。樹林帯なので風をまともに受けることはありませんが、寒いのでカッパを着込みました。
生憎、曇ってしまいました。















山頂付近で20分ほど休憩しながら撮影を楽しんだら、黒檜岳へと向かいます。

黒檜岳は東峰も西峰も景色がないので素通り。雨量観測所から少し下ると南側が開けているところがあり、近くへ行ってみると三沢原頭部の崩壊地の真上でした。ここから詰め上がるのは不可能ですね。



ここから、オロ山や北の大地が正面に望めました。昨年反対側から歩いた際、この場所に気づきませんでしたが、やはり両側から歩いてみないと気づかないことって多いですね。



よく見ると富士山も確認できました。



この辺からかなり風が強まり、大きく揺れた木が倒れてこないか心配しながら歩きます。

しばらく変化に乏しい針葉樹林が続きます。風を防いでくれるだけありがたいと思いましょう。



標高点1919にある「字シゲト山」の標石。ここが本当のシゲト山だとか。
ここから南へ方角を変えるところがちょっとわかりにくいです。



皇海山、鋸山が見えました。



シロヤシオの花も風に負けず残っていました♪



シゲト山手前にて、青空が出てきました♪



左が1919P、右は大平山



11:20、シゲト山に到着。10分休憩して西の鞍部から南沢へ下ります。
この辺から笹原の中を南沢へ向かって下りました。奥の山は金精山方面ですが風が強そうな雲ですね。



すぐに下草がなくなり沢の形がはっきりしてきました。沢に入ると風も穏やかです。



最初のうちは傾斜はそこそこありますが土が柔らかめで歩きやすかったです。



100mくらい下ると水が流れ始め、



すぐに標高1700mの二俣でした。画像だとわからないですが、両方とも水がチョロチョロ流れています。



目立った滝もなく単調な下りが続き、濡れた岩は滑るので避けながら下って行きます。変化がないので結構疲れます。おそらく、登りも同じような沢だったので飽きてしまったのだと思います。
こんな苔むしたナメ滝なんかもありました。このすぐ下で黄色いテープを見ました。



下流へ行くと徐々にゴーロに変化し、いつしか水も伏流となっていました。周囲はハルゼミの大合唱です。



ゴーロ歩きに飽きたので標高1340mあたりから沢を離れ左岸に上がると作業道のような窪地があったのでそちらを歩きました。せっかくなのでカクレ滝も見ていこうと、途中からカクレ滝方面にショートカットしていきました。



わかってはいましたが、やっぱり水が少ないですね。



13:40、西ノ湖に着きました。ここも水が少ないですね~。ん?なんだか男体山の方も晴れてきましたよ。まだ時間もあるし、志津から男体山に登っていくか。



この鹿も人懐っこく逃げません。



14:30、赤沼駐車場に戻りました。
この後、男体山に登るため志津方面に車を走らせたのですが、光徳入り口あたりまで行くと急に雲が湧き出して男体山の頭にかかってしまいました。どうせ行くのなら確実に晴れているときがいいので、今日のところはやめておきましょう。



ルートマップです。

この地図の作成に当たっては、国土地理院の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平成24情使、 第617号)

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コメント

瀑泉

No title
爆風の中のお歩き,お疲れさまでした。
魔法使いさんの記事で知ってましたが,クリン草は,もう見頃を迎えてましたか。明日は,用事があって無理だし,来週じゃ~間に合わないでしょうネェ。。。
大和田沢ですか。秋,湖岸沿いで紅葉の綺麗な場所を流れている沢ですネ。あの沢,滝があればと期待したんですが・・・歩くなら夏峰の道として歩いた方がよさそうですネ(笑)。
それにしても,大平山まで余計に歩いて,シゲト・南沢で周回・・・おまけに志津からの男体山まで考えていたとは。どんだけ健脚なんでしょう。恐れ入りました(汗)。

たそがれオヤジ

No title
こんにちは。
↑瀑泉さんとまったく同じ感想です。
さらに、レンズ4本お持ちとは。いつも思うのですが、きりんこさんの場合、撮影機材もかなりの重量かと。もしかしたら、いつも20キロ越えの荷物を背負って歩かれているのではないですか。半端じゃないですね。
大和田沢のことはともかく、南沢を使ってシゲト山に行ってみようという思いはずっとあるのですが、下り使用とはいえ、様子がよくわかりましたよ。
ところで、左岸側に1508mや1598mを経由する尾根が2本ありますが、あちら側はどんなものなのでしょうか。きりんこさん、情報お持ちですか。

きりんこ

No title
瀑泉さん、こんばんは。
予報通りの爆風でしたが、うまい具合に風を避けながら歩くことができたと思います。
クリン草は花期が長いので今度の週末でも見られると思いますが、週末は花よりも人の数の方が多いかもしれませんよ(笑)
大和田沢は滝見や遡行の対象にはなりませんね。夏峯の道と割り切って歩いたほうがいいでしょう。
健脚ぶったことを書いてしまいましたが、もし男体山に行ったとしてもさすがに登頂は無理だったかもしれません。雲が出てきたときは、諦めがついたといよりもホッとしましたから(笑)

きりんこ

No title
たそがれオヤジさん、こんばんは。
長年重い機材を持ち歩いているので慣れもあるのでしょう。確かに20kgを超えることもありますが、その場合8時間くらいの行動時間が限界ですね。普段はせいぜい12,3Kgくらいではないかと思います。もともと写真がメインで山をやっていますが、腕も感性もないので気が付いたら重い機材を持って、誰も行かないような場所へ行くスタイルに行きついてしまいました。
南沢、単調で間延びしてしまい、記録もあっさりになってしまいましたが少しでも参考になるところがあれば幸いです。
1508mと1598m経由の尾根ですが、昨年三右衛門沢遡行後に下ろうと思い、調べたことがありました(結局未踏です)。1508mはネットで見つけられませんでしたが、1598mの方は烏ヶ森さんやYoshiさん、starionさん等が歩かれていますね。それぞれ三右衛門沢右岸尾根やカクレ滝沢右岸尾根、カクレ滝東尾根などと命名されているようです。
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きりんこR

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