2015年12月16日 谷倉山~谷倉山(その2)

谷倉山(栃木市)から沢坪山まで来た続きです。まだまだ全行程の3分の1も来ていません。がんばりましょう。

沢坪山の先で小ピークを一つ過ぎ、少しヤブっぽいところを下ると、



倒壊した道祖神があったので、おせっかいながらも直しておきました。ここにも峠道があったのでしょうね。



途中、南の437Pへ続く明瞭な尾根を分け、北へ登っていくと、この辺では珍しい笹ヤブが現れました。脛くらいの高さなので歩くのに支障はありません。



笹原の北側は伐採地で、好展望となっていました。麓から犬の鳴き声やチェーンソーの音が聞こえてきます。それから、この日はずっとハンターを警戒しながら歩いていましたが、その気配はまったくありませんでした。



この辺を歩いていて一番気になったのが、隣のハナント山です。近いうち、あそこは歩いてみたいですね。



単調な景色にムラサキシキブが色を添えてくれます。



尾根の特徴に大きな変化はありませんが、徐々に植林の割合が増えてきたように感じます。433Pを南北に横断する破線の道には気が付きませんでした。



高谷山から南へ続く尾根と合流すると自然林が多くなりました。




いよいよ、正面に高谷山が見えてきました。一旦、鞍部までかなりの傾斜で急降下します。



尾根の中心は岩場で危ないので右側から巻くように降りていくと踏み跡や古いテープもあり、無事に降りられました。画像は半分くらいまで下ってから振り返って。



鞍部まであと少し。落葉で滑りやすいので一歩一歩慎重に。



鞍部からの登り返しもかなり急です。岩を直登もできそうですが、あっさり左から巻きました。ここも下りは嫌らしいですね。



岩場を巻いて、後ろを振り返ると石祠がありました。一つは土台だけです。




11:50、石祠から10分ほどで高谷山に到着しました。ここにも石祠があり。山名板はなし。ここまで来れば、キレットまで2時間半もあれば着くでしょう。時間の目処も付いてきたし、ここまでほとんど休まず来たので、12時までお昼休憩にしましょ。



しっかり足を休め、エネルギーも補給して先へ進みます。高谷山から一気に駆け下り、後ろを振り返るとなかなか格好いい山容ですよ。



更に下って標高450mの最低鞍部が近づくと、目の前に立派な舗装道路が現れました。一瞬どこを歩いているかわからなくなりました。スペースハウスもあり、看板を見ると「林道与州加戸沢線」という林道のようです。来年の3月まで一部法面工事を行っているようですが、ほぼ全線開通しているみたいです。後から調べたところ、同じ日にこの道を自転車で通行した方がブログにアップしており、数十分違いでここを通過されたみたいです。高谷山だけをピークハントするのなら、ここからが最短ルートでしょうね。道路の傍らに道祖神があり、ここも元々峠道があったのでしょう。



林道は548P先の鞍部のすぐ右下にも通っていました。




景色はあまり変化がありませんが、少しずつ大きなアップダウンが増えてきてボディーブローのように効いてきます。画像は急登を登り終え平坦になったところ。



629Pの図根点。この日はこれ以外にも多くの図根点を目にしました。他にも、見出標や赤い杭、テープなど、結構人工物が多くあります。



地図にも記載されている鉄塔に着きました(190号鉄塔)。やっと尾出山が見えてきました。



二股山方面。




646Pの次のピークへの登りが結構急で、堪えます。



さあ、いよいよ例の場所が見えてきました。



おっと、キレットの一つ手前の鞍部への下りが以外にも急でした。ここも右から巻くように降りて行きました。



キレットの手前から、難所の岩場をしっかり観察。あんなとこ登れんのかい?



14:00、キレットの鞍部に到着しました。時間的にはいいペースで来ましたが、正面に見えた岩場に怖気づいて、鞍部の両側に逃げ道を探すも、地図にあるような道は見つかりません。ていうか、地形的に道なんかないでしょ。キレット鞍部自体は普通に歩けますが、両側はかなりの高さで切れ落ちてますよ。仕方ないので覚悟を決めて先へ進みますか。念のためガチャ類を装備します。


鞍部より岩稜を見上げて。はじめのうちは特に問題ありませんが・・・



はい、きました。ここは右も左も巻くことができないので、やっぱりここを登るしかないんです。高さは5mくらいです。意を決して取り付いてみると、幸いにも岩が順層で、慎重にホールドを探すと、しっかり4本指でつかめるところが要所要所にあるので、思ったよりも安心して登ることができました。ただ、岩の薄いところは剥がれやすく、立木も枯れているものが多いので、不用意に掴めません。結果的に、この最初の5mが核心でしたね。でもそこら辺の沢を歩いていても、滝の巻きや詰めでこの程度のところはたくさんあるので、拍子抜けしたのが正直な感想です。



続いてまたすぐに5mほどの一枚岩が現れますが、ここは左側の溝から登れます。でも万が一足を滑らせると一段下まで止まりませんから、油断はできませんよ。



岩を登りながら写真を撮ってる余裕もあったみたい。



ここまでくればもう大丈夫。あとは2本足でも歩けます。



岩稜を登り切って振り返る。真下は良く見えませんね。結局持参したロープやガチャ類はまったく使用しませんでした。



登り切ったところに石祠がありました。私が登るのを見守ってくれてたのでしょうか。



歩いて来た稜線を振り返ります。高谷山や、左の一番奥には一つ目の谷倉山も見えてます。随分歩いたな~。



もう危なげないところはないだろうと思っていると、おっと、こんなところがありました。でも安心してください。左から巻けますよ。



ここまでくれば、もう安心です。



14:30、谷倉山頂に着きました。山名板が落ちていないか探しましたが見つかりませんでした。出発時はここまで来られると思いませんでし、不安にしていたキレットも攻略でき、達成感十分です。時間も少し余裕があるので、今は誰も使わないだろう朽ちたベンチで休憩をとりました。



それでは、北東のまっすぐな尾根を下ります。



左側に作業道が見えたので辿ってみると、すぐに終点となり、ここにもベンチが。



そのまま破線の行き先を自分の目で確かめたいので先端まで行ってみましたが、皆さん仰るように、やっぱりここに道はないでしょ。折角なのでロープで懸垂しようかとも思いましたが、時間も時間なので大人しく東の尾根に逃げましょう。



東尾根に向けて、トラバースしながら向かいました。あの尾根だなと思って降りてみると。。。




左側を見ると、100m以上の崖じゃないですか?懸垂しなくてよかった~。



でも、安心してられません。こちらの尾根も岩稜の上で行き詰まってしまいました。ロープで下りようか、上まで戻って巻くか迷ってウロウロしてるうちに10分くらい経ってしまいました。結局、ロープを出すのも面倒なので上まで戻って、少し南側の窪地から下りることにしました。


ここを下りました。急傾斜ですが、地面が柔らかいので下りやすいです。



先ほど行き詰ったところを下から見上げると、こんな感じでした。30mロープだと2ピッチ必要でしたね。やはり急がばまわれで正解でした。



蟻の戸渡りと言われるところですね。さほど危険ではありません。



キレットが一瞬見えました。



尾根の分岐で図根点があり。ぼーっとしていると、北東の尾根に引き込まれるので注意。そのまま東へ向かいます。



標高400mあたりで割ときれいな作業道が現れ、単調な尾根歩きに飽きてきたので作業道を辿ってみることにしました。



すると、尾根からどんどん離れて北の方へ向かってしまいました。戻るのも面倒だし、すぐに集落に出そうな感じなのでそのまま作業道を歩くことにしましたが、後から調べると尾根から離れたすぐ先に石祠があったみたいですね。やはり忠実に尾根を歩くべきだった~。

15:35、原付デポ地に着きました。最後がちょっと締りなかったですが、どうにか予定通り歩き通すことができました。



あとは原付で30分ほどで駐車地に戻りました。夕方になっても気温が高く、バイクを運転していて風がとても心地よかったです。



GPS軌跡です。

この地図の作成に当たっては、国土地理院の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平成24情使、 第617号)


これでやっと安蘇の主脈の2本目(県境尾根~谷倉山~高谷山~谷倉山~大倉山)が開通です。来春までにあと3本が目標です。



スポンサーサイト



コメント

みー猫

No title
こんばんわ。
道はないという画像、全く同じ構図で撮影しておりました。右を向いて20mほど行くとさらに右下に踏跡があったのですがやっぱり下は崖だったですか?・・と聞くのもあの時間帯では意地悪ですね。2山の繋ぎとキレット通過、これ以上の完璧な記録は無いのではと思います。お疲れ様でした!
みー猫

瀑泉

No title
来春までにあと3本いっちゃいますか(驚)。
移動手段があるとはいえ,歩くスピードが違うからなぁ。。。(汗)。
ところで谷倉のキレット,参考になりましたヨ。結局,直登しか無いということですネ。ちなみに,観察した岩場の右側を登っているんですかネ。
岩が順層なのは有難いけど,問題は高度感かな・・・それと,立ち枯れの木には要注意ですかネ。
高谷山も意外と岩山なんですネ。キレットに取り付くなら,此処で体を慣らすのも良いカモ知れませんネ。
北東尾根も東尾根も,キレットより厳しかったりして(笑)。
まぁ,下りで使うのは止めた方が良さそうですネ。ただ,そうなると,此方の谷倉には,あと2回は足を運ぶようかな。

きりんこ

No title
みー猫さん、おはようございます。
その踏み跡からさほど離れていないところを下ったと思うのですが、そこから見ても絶壁でしたね~。時間に余裕があればもっと探索したい気持ちはありましたけどねぇ。
まぁ、自己満足だけの記録ですが、それなりに達成感は得られましたです。ありがとうございます♪

きりんこ

No title
瀑泉さん、おはようございます。
あと3本といっても、所々歩いているところもありますからね。あとはハンターと花粉との闘いかなぁ。
観察した岩場のどこを歩いたかですが、実は現地でよくわからなくなっており、帰ってから画像で確認してもはっきり特定できていないのですよ。おそらく、近くで撮った画像と一致するところが写っていないので、右側を登ったと思うんですけどねぇ。でもGPSを見るとやや左側だったりします。でも実際行ってみれば、歩く場所が限られているので、迷うこともないかとは思います。
仰る通り、一番の問題は高度感ですね。岩の層は大体5cm以上の幅があって安定しているので、スタンスは大丈夫ですが、体を持ち上げるときのホールドだけは確実なものを選んだほうがいいと思います。
高谷山ですが、下から見た感じだと、北側は難しそうでしたよ。南西側からでしたら、どこからでも登れそうでしたね。

mit*****

No title
みつまんです。林道の峠で見かけた車はきりんこさんのものでしたか。その日私は柏木から大倉山経由で谷倉山へ向かったのですが脚のトラブルで峠でエスケープしてしまいました。その時に車を見かけました。栃木百名山の要領の良いピークハントかなと思っていましたが、とんでもないコースを縦走していたのですね。
詳細なレポート非常に参考になりました。とりわけ谷倉山南東キレットの情報は今まで少なかったので大いに参考になりました。DIYさんと今回のきりんこさんのレポートで多少はわかり掛けてきました。とはいえ、「余裕もあったみたい」の写真を見て、私の挑戦はもう少し先伸ばししようかと思っている次第です。高度感がありますね。
それにしてもタフですね。私なら3回に切り刻んで歩くコースです。

きりんこ

No title
みつまんさん、こんばんは。
ご訪問&コメント、ありがとうございます♪
みつまんさんのHP、特に安蘇方面の記録は時々参考させていただいております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
峠の手前で見たお車はみつまんさんたちのものだったのですね。脚のトラブル、お怪我ではないようですが、癖になるといけませんから、どうぞお大事になさってくださいね。
キレットの情報、少しでもお役に立てたのでしたら何よりです。技術云々というより、高度感との闘いのような気がいたしました。
非公開コメント

きりんこR

FC2ブログへようこそ!

Tree-Arcive