2016年5月15日 袈裟丸中尾根~小法師尾根周回(その2)

縦走路にへたりこみ、水を大量に飲んで喉カラカラと膝ガクガクを落ち着かせる。日差しが強くだいぶ暑くなってきたが、樹林の中なのでちょうどいい。ここから先、小法師尾根分岐までは道は不明瞭とはいえ準登山道なので気を張って歩く必要もない。いまのところ、一般道でこちら方面に来る人の気配は感じない。まぁ、皆小丸山周辺のアカヤシオが目当てだろうから、ここまで来る人はそういないのだろう。薄い踏み跡と、少ない目印を頼りに北へと向かう。一般道になったというのに、さっきまでより足が重い。崖のぼりで消耗したというより、一番の理由は暑さだろう。暑くなると、てき面に体の動きが鈍くなる。今月中にもう一か所激藪歩きを予定していたがやめておこう。そろそろ沢歩きに切り替え時か。県境にはシャクナゲが多いのはわかっていたが、花をつけたのはほとんど見ない。時期的に早いのもあるが花芽そのものがないので、今年はあまり咲かないのかもしれない。


縦走路より、小法師尾根、庚申山、奥に日光連山




小法師尾根と今登ってきた中尾根の一部が見えている。




前袈裟、後袈裟方面。大気が霞んでしまい、サクラマスさんの姿は確認できず。



















袈裟丸最高点より三角点峰を振り返って。シャクナゲが控えめに咲いていた。




最高点から先、極端に踏み跡が薄くなり、歩きやすいところを選んでいたらだんだんと西へずれてしまった。結局コメツガの幼木に包囲され、復帰するのに余計な労力を使ってしまった。



縦走路に合流してから1時間半で小法師尾根分岐に到着。かなり時間がかかったように感じたが、一昨年とほぼ同じだった。あとはほぼ下るだけだが、少々バテテきている。ここで大休止としよう。結局ここまで誰とも会うことはなかった。




しばらくは、はっきりとした踏み跡が続いていた。




尾根の細いところはこんな感じで快適に歩ける。




先ほど登った尾根と危険個所が正面に見えた。これを見ていたら挑戦しなかったかも。




前袈裟~二子山方面




1784Pの次の小ピークあたりからカラマツの植林が見られるようになる。




何度も立ち止まってしまう。




踏み跡は続く。




正面に1690P。ここまではあっという間に降りてきた。




1690Pの西側斜面でアカヤシオ。数はそれほど多くないが、傷みがなくきれいだった。









袈裟丸連峰を背景に




1690Pで標高が記された円筒形状の板。




一旦下って笹の平を見上げる。本日最後の大きな登りだ。踏み跡が不明瞭となったが、笹はせいぜい膝下なので問題なし。




笹の平西斜面にはアカヤシオが群生していたが、ほとんど散ってしまっていた。




に庚申山から塔の峰の稜線や鋸山、男体山を見ながら歩く。庚申山と塔の峰の中間にピンクの塊が確認できた。やっぱりな。




笹が深くなってきたが、




北側は鹿に食べつくされているので歩くのに都合がいい。




腰くらいの笹の中を歩くところが少しあり。照り返しが強く日焼け止めを塗り直す。時折南側から風が吹いてきて心地よい。




下りになるとまた踏み跡も現れ歩きやすくなる。




標高が下がってきたので、ミツバツツジの花が増えてきた。




笹がなくなり気持ちよく歩けるところもある。




咲き残りのアカヤシオ




まだ結構咲いていた




10日ぶりの小法師岳三角点。



下山ルートの選択肢は4つあり、いずれもここからは南へ行く予定なのだが、その方向に目を向けるとついにピンクテープが目に入ってしまう。先割れの物だ。先月たそがれさんが見たものと同じだと知ったのは帰ってからのこと。そのときたそがれさんがどこを歩かれたのか、この時点ではまったくわからなかったが、記事を書くにあたって比較してみると、途中まではたそがれさんと同じところを歩いたようだ。しかもその後のルート選択の動機や心境があまりにも似ていて思わず苦笑してしまった。
そんなわけで、ここからはたそがれさん同様、ピンクテープにルートを決めてもらうことにした。




防火線に至るまでにも3つほど回収した。




防火線の終点手前より、小丸山から二子山の稜線。



袈裟丸連峰。この2枚の画像はたそがれさんとほとんど同アングルだった。この周囲の木にはうんざりするほどテープが付いていた。たそがれさんが取り残されたのだろうか、自分が気づいたものはすべて取り除いた。



そしてテープは1420m級ピークから西南西に向かう尾根に続いていた。この尾根の末端は、ちょうど今朝餅ヶ瀬川に降りたところだ。一応、この尾根も4つの選択肢のひとつに入っていたので、迷わずテープを追う。




シロヤシオやミツバツツジがいい感じで咲いているのだが、数メートル間隔で続くテープにそんな気分も台無しになった。



ところが、標高1300m付近で突然テープが見当たらなくなってしまった。地形図には現されていないが、尾根が三つに分かれ、すべて確認したがどこにもテープはない。それよりも、三つとも尾根の先が寸断されて崖になっているし、両脇もキレキレでいったいどこを下ったらいいのかわからず右往左往してしまった。最終的に、方角を信じて真ん中の尾根の先端まで行ってみると、崖の先に尾根が続いているのが確認できた。よく見ると左側に鹿道があり、それを利用してどうにか尾根に乗ることができた。

結局その後テープを見ることはなかった。









登りだときつそう。




標高1220m付近より植林が出てくれば、あとは何ら問題なし。




ここに降りてきた。




そして朝餅ヶ瀬川へ降りた場所に戻ってきた。



まさか、あんな尾根にもこれが付いているとは思わなかった。しかも途中で終わっているというのは、どんな状況だったのだろう。自分も一瞬進退窮まった場所で引き返したのだろうか。もしかすると今回候補のすべての尾根にも付けられているのかもしれない。今後も足尾を歩く際はこれを覚悟で行くしかないのだろう。




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コメント

ふみふみぃ

No title
シャクナゲさんの花が少なそうなのは残念です。西によるとコメツガの幼木登場ですか。西尾根からは緩やかで安全な代わりにコメツガ&シャクナゲさんの最凶タッグとの戦いは不可避なようですね。
しかしまさか1420m級ピークから西南西の尾根にもピンクテープとは。去年回収しそびれたんですが林道がヘアピンカーブになっているところの西の橋(地形図で実線に変わるところ)から北西の向きにある無名沢の右岸尾根には点々と真新しいピンクテープがありそこから小法師岳へ続いてるとばかり思っていましたが別口もいたとは。
他にも回収しましたが小法師岳の東にもいくつか類似のテープがあったので東に向かうルートにも変な尾根でテープがいる可能性はあります。
ただ先週私が歩いた中倉稜線-塔の峰では真新しいピンクのテープ一枚も見ませんでした。まだ今年は冬眠してるのかもしれませんね。

たそがれオヤジ

No title
小法師尾根の下りで何度も中尾根側を振り返るということは、しばらく壮絶な余韻が続いたのでしょうね。正解コースですらそうでしたから、トラウマっぽい状況だったのでしょう。本当にご苦労さまでした。
小法師からの下り、私の場合は南、南東、南と下って、ゲート寄りの地震計に出ました。テープを追いかけてそうなってしまったのですが、きりんこさんは危ういシカ道を使いながらも南西に下って雨量計に出たということですね。南に下るのなら、むしろ、それが正解でしょう。
テープも、下るに連れ、うるさいやつなのか、作業用なのか判別つかなくなり、さりとて、怪しげなところに導くので、戻ることを想定して、ほとんど手をつけませんでした。とにかく、南東側のテープはひどい有り様でしたよ。すっかりダマされた口ですが。
奥袈裟から法師岳方面はもうめったに歩くハイカーもいないのでしょうか。あの辺、とんと歩いてはいませんが、自分が歩いた時よりもさらにすごいヤブになっているようですね。

瀑泉

No title
袈裟丸中尾根,お疲れ様でした。
興味を聞かれれば,興味有りの尾根なんですが,きりんこさんをして試練尾根とはネェ・・・さすがに二の足を踏んでしまいますヨ。まぁ,どちらにしても崖登りでしょうから,多少なりとも木の根や立木が多そうな直登ルートの方が良さそうではありますかネ。
ちなみに,此処とウメコバ沢左岸尾根との比較も知りたいところではありますが,どんなモンでしょう?
下山の小坊師岳南尾根の防火線。1420mから南西方向の尾根にまでピンクテープがありましたか。たそがれオヤジさんが下った南→南東にもテープがあったみたいだし,結局,南西側に下れずに戻ったんですかネ。
まぁ,果たして中尾根から周回するかは?ですが,いずれ再訪してお掃除をしてきますヨ。

きりんこ

No title
ふみふみぃさん、こんにちは。
シャクナゲは花の咲く株とそうでないのがあって、咲くものは冬のうちから花芽を付けてます。県境には花芽が少なかったのですが、意外と枝尾根の方が多かったりしますね。
コメツガの分布は尾根ごとに違うと思いますが、あまり距離が長いと戦意喪失してしまいそうですね。
テープは小法師周辺もかなりやられていますね。行動範囲が中倉周辺から移動したのかもしれませんね。

きりんこ

No title
たそがれオヤジさん、こんにちは。
仰る通り、何であんなところ歩いたのだろうとトラウマになっていましたね。もっと安全なルートがないものかと、何度も振り返ってしまいました。
なるほど、テープはあえて残しておいたのですね。もしかして、この1か月の間にまた増えたのかと思っていました。自分はいつも通り目に入ったものはすべて撤去してしまいました。
県境は、北へ行くに従って踏み跡が不鮮明でした。ただ、写真ほど深いヤブという感じではなく、踏み跡を辿っていればそれほど歩行に支障はなかったです。

きりんこ

No title
瀑泉さん、こんにちは。
やはり瀑泉さんも興味はおありですよね。皆さまの記録を見ると、正解ルートのほうが笹や立木があるので気分的には安心かもしれませんね。今回の尾根はつかんだ木や、足を載せた土がいつ崩れるかハラハラしながらでしたから。ウメコバ沢左岸尾根との比較ですか。う~ん、ウメコバも落ちたらおしまいですが、足場がしっかりしていたので、やはり今回のほうが危ういと思いますねぇ。
あの様子だと、小法師周辺はかなりやられていると思います。先日の夜半沢沿いのルートもそうでしたから。もしかして、釣り師の仕業ではないかとも思っているのですが。いずれにしても、地道に対応していくしかないですね。
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きりんこR

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