2016年9月25日 皇海山から根利山古道で平滝へ

痙攣した両脚をごまかしながら、やっとやっと皇海山に到着した続きです。


山頂に到着すると、男性一人が休まれていた。少し前に女性の話し声も聞こえたから、近くにお連れもいたのかもしれない。変なところから自分が現れたので、反応に困った様子がうかがえる。あまり関わり合いたくなさそうなので、こちらからも話しかけず証拠写真だけ撮って往路を戻る。

天気の心配をしていたが、思った以上に晴れてくれた。左奥には富士山も写っている。




足の具合は、下りだとまったく問題ないので快調に下って行けた。前記事には載せなかったが、2090m級ピークの北斜面には赤テープが散見された。



12:10 1928Pまで戻ってきた。ここから往路を離れ、北西の尾根を直進する。あとは下るだけなので気持ちにも余裕ができた。

足への負担を考え、できるだけ登りは避けたいので、1928Pの次の小ピークは左側を巻いた。ちょうど植林になっていて、ヤブもなく歩きやすかった。




一旦鞍部に下る。密集したシダの中にはっきりとした踏み跡が続いていた。




次の1890m級ピークも左から巻いていくと、うまい具合に踏み跡があってすんなり西尾根にショートカットすることができた。




一部、倒木が煩わしいところもあるが、





概ね歩きやすいところが多く、ゆるゆると下って行く。足にも優しい。




標高1730m付近で突然前方が開ける。一瞬、伐採地でもあるのかと思ったら、ちょっとした岩峰の上だった。本日一番の展望かもしれない。




右が上州武尊で奥が谷川岳だろうか。




その後も平和な尾根が続いた。調子に乗ってガンガン下っていたら、今度は左太腿の裏側を攣ってしまった。以後、ペースを抑えて歩いたらすぐに治まってくれた。




笹は脛くらいなので負担はない。植林と自然林が交互に現れる。




左に小田倉沢の音が近くなって、1504Pを通過。




13:25 古道が稜線を横切るところに到着。広沢の遡行を諦めた時点で、ここからが今日のメインに変わっていた。




こちらは、中小屋を経て延間峠に続く古道だと疑わなかったが、あとから地図をみると、方向が違うようだ。画像は南西方向だが、古地図の破線は南東に向かっているから、この踏み跡は別物かもしれない。まぁ、こちら側もいずれ探索する予定だから、その時の楽しみにしておこう。




峠より錫ヶ岳~笠ヶ岳が望めた。




古道跡ははっきりとしていて、まずはゆるやかに下って行く。




小尾根を横切るところは特に道型が明瞭。





右側がヒノキの植林になった。




振り返って




標高1350m付近で道は九十九折になる。





13:45 津室原動所跡に着いた。本日一番見たかったものだ。今なおよく原型を留めているものだと感心したが、レンガが崩れかかっているところもあり、いつ崩壊してもおかしくはないだろう。その前に見ることができてよかった。




往時はこの一帯に集落があったため、石垣も数か所で目にした。




原動所跡から先へ進むと、踏み跡が錯綜して古道を見失ってしまった。とりあえず津室沢を渡ってみる。




津室沢右岸側を下って行くと、右側にナメ滝が懸っていた。古地図と照らし合わせてみると、どうもこの上あたり(標高1250m)を古道が通っているようなので、ここから少し下の斜面が緩くなったところから上に上がってみることにした。




しかし標高1280mくらいまで標高を上げても古道跡は見つからず、どうも登り過ぎてしまったように感じた。今度は進行方向(北北東)に向かいつつ標高を下げながら周りを探していると、はるか下の方に道型を発見。約20分間彷徨った末古道に復帰した。




古道は津室沢の左俣に懸る滝へ続いていた。この後もそうだが、沢を渡るところは崩れて道型が消えてしまっているところが多い。沢を渡る前に対岸をよく観察しておくのが早く見つけるコツ。




沢を渡って。原動所までの古道よりも細い。




道は標高1200m前後を保ちながら、いくつもの小尾根を絡んでいく。




丸山が近くなってきた。





道沿いには赤テープも散見された。一部の廃道マニアか釣り師によるものだろう。









14:53 丸山峠に到着した。津室原動所からここまで、1時間強かかった。直線距離はたいしたことないのだが、いくつも尾根と沢を迂回しながら歩くので、やけに長く感じた。ここで一息。




丸山峠の先で道を見失った。試しに推定ルートよりも上に向かってみたら、ヤブに入ってしまい、再び高度を下げていくと古道に復帰した。しかし道はヤブにおおわれていたり、倒木で塞がれていてわかりづらくなっていた。





ようやく道型がはっきりした。





裏津室沢に向けて九十九折に下りて行き、その後道は沢沿いに続いていた。




途中で道は崩壊し、見失った。もうしばらく道は沢の左岸側に続き、どこかで右岸側に渡ると思っていたので、適当なところまで沢を下ることにした。沢はナメが続いていい雰囲気だった。




少しでも登りを少なくしようと、標高1000m付近で右岸をトラーバスしながら尾根に向かったが、これは失敗だった。危ういトラバースが続き、本日一番の難所となってしまった。多少上に追い上げられても、もう少し手前か、もしかすると道を見失ったすぐ対岸あたりから右岸に登るのが正解ルートかもしれない。




どうにか安全なところまでトラバースすると、ちょうど古道が降り返すところだった。ここよりも上に道は続いていたので、やはり沢を渡る地点はもっと上流だったようだ。





以後は明瞭な道が続いていた。




ほどなく、火葬台。









泙川本流の左岸側へ回り込むと一部道が崩落していたが、最後は九十九折に平滝上の堰堤に向けて下っていた。昔はこの上に橋があったらしいので、ここで平滝へ渡っていたのだろう。




しかしまだ道は泙川左岸に続いていたので辿ってみると、




石灯篭等があり、




さらに神社跡があった。




15:56 適当に泙川へ下り、平滝の下で沢を渡った。気になっていた水量は、朝よりも減ったようで、問題なく渡渉ができてほっとした。時間もほぼ計画通りで、無事に明るいうちに下山することができた。沢水を頭からかぶって顔を洗い、最後の水を飲みほした。



平滝から電動自転車で35分かけ駐車地に帰着。今日はペース配分ミスで両脚を攣りながらの歩きとなってしまったことは反省しなければならないが、内容的には久しぶりに充実したものになった。次は激ヤブの山を目論んでいるので、なるべく間隔を開けずに実行したいのだが、天気がなぁ。。。



軌跡

この地図の作成に当たっては、国土地理院の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平成24情使、 第617号)





根利山古道部分の拡大



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コメント

瀑泉

No title
足が不調だというのに,皇海山&根利山古道とは,お疲れ様でした!
最初,地図を見ないで読んでいた時は,きりんこさんが人並みの歩きなんて珍しいなぁ~と思っていたんですがネ。途中から,アレアレ此れはかなりの距離じゃないの・・・と気が付いて,地図を照合しながら読み進めたら,結局,四足の方だったかとガッカリしましたヨ。まぁ,要するに正常な足だろうと,普通の人にはとても真似はできないということですワ(笑)。そんなワケで,西から皇海山などと考えはしませんが,帰りの根利山古道,やはり興味深いですネ。いずれ津室沢大滝を訪ねた時にでも,時間が有ればということで,早速,地図の画像を保存させていただきましたヨ。

サクラマス

No title
ロマンを感じる古道巡りには憧れる次第ですがそれ以前に古地図の入手がわからない~_~;古道の部分だけでも訪ねてみたくなります。泙川はやはり渓相が良い感じなので来年のフィッシングエリアの候補に入れましたよ^ ^

きりんこ

No title
瀑泉さん、こんばんは。
ブランクを考慮せず、調子に乗っていつも通りのペースで歩いたのが祟りました。それに、そろそろ年齢も考慮しなければならんですかね。
確かに距離は長く、全行程で36Kmを超えていました。そのうち14Kmは自転車で楽をしましたが、そうでなければ日帰りは無理でしょうね。自転車を有効に活用できた例だったと思います。
根利山古道、足尾側のように崖っぷちを歩くようなところはないので、津室沢の下山路にちょうどいいのではないかと思います。ぜひ自分がロストした部分も見つけてくださいな。

きりんこ

No title
サクラマスさん、こんばんは。
古道巡りはロマンがありますよねぇ。未知尾根や沢も好きですが、古地図で見つけた古道を辿るのも大好きなんですよ。古地図は、今ではネットで「今昔マップ」で見ることができますので、ぜひ一度ご覧になってください。お宝が見つかるかもしれませんよ。
泙川は支流もたくさんあるし、前回は魚影も多く見ましたら、きっと楽しめると思います♪

ふみふみぃ

No title
山頂の方々には避けられてしまいましたか。結構興味深々にどこから来たのか聞かれそうなものですが。不動沢コースからきた方でしょうね。
下山路は藪もなく良さそうですね。ナゲの者も姿が見えないようですが尾根が広いからかな。根利山古道、しっかり跡を辿れるかな・・私には無理そうです(笑)。
しかし36kmですか。自転車ないし私は無理せず1泊ですね。それでも日の長い時期に行きたいです。

きりんこ

No title
ふみふみぃさん、こんばんは。
山頂の方、こちらがあいさつしても目を合わそうとしませんでしたから、避けられちゃったみたいです。時間的にヤマレコに記録を載せてた方達かとは思っていますが。
下山路はヤブなしでした。ナゲさんもまったくいませんでしたが、植林も関係しているかも知れませんね。あの感じだと、延間峠から皇海山、不動沢への周回でしたら何の問題もなく可能だろうなと思いました。根利山古道、前にも書きましたが今回のように上からだと辿りやすいと思いますよ。まぁ、興味があるかどうかが一番でしょうけどね(笑)
自転車があったとしても、本当なら一泊が望ましいですね。どうしても一人でのテン泊が怖くて、日帰りにこだわってしまうのですよ。
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きりんこR

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