2016年10月16日 太郎山・小真名子山・大真名子山~日光修験夏峯を辿って~(その3)

寒沢宿から小真名子山に登ってきた続きです。

身体じゅうに付いたシラビソやコメツガの葉っぱを落としてから撮影したり休憩したりして10:49、一般道を大真名子山へ向かう。




11:05、タカノ巣通過




タカノ巣から大真名子山への登りは、抉れているところが多く、それを回避するように踏み跡がそこらじゅうに着いている。昼間なら迷うことはないが、日が暮れてからヘッデンだけだと少し迷うかもしれない。




今日3回目の大きな登りともなると、さすがに足も重くなってきた。大真名子までガマンすれば、あとは下るだけだと自分にいいきかしながら、小真名子山を振り返ったりしてゆっくり上る。途中、今日はじめての登山者とすれ違う。





ようやく急登を終えてから山頂までが意外と長い。





この薙をソリで滑ったら気持ちいいだろうなぁ




11:47、大真名子山に到着。祠の陰で男性が一人休まれていた。邪魔しないよう、すぐに三角点のほうへガサガサと入っていく。




ツツジが覆いかぶさった踏み跡を約3分辿って、三角点に到着。誰もいないのでここで気兼ねなくのんびり撮影&休憩。
























更に少し進むともっと展望のいいところがあり、カメラの出し入れが忙しい。このまま尾根に沿っていくと西の方へ逸れてしまうので、どこかで北へ向きを変えなければならない。しかし北側は急斜面になっているため簡単に降りられそうもなく、少し尾根を先へ進んだ。




この辺りからであれば、シャクナゲさんの手を借りて降りられそうだ。




案じたほどでもなく以外と簡単に安全な場所まで降りられた。しかも藪が薄く歩きやすそうだ。




ところがどっこい、ここからが核心部だった。シラビソの密藪に取り囲まれ、にっちもさっちもいかなくなった。どちらへ進んでも状況は同じなので、北西の方向だけ維持しながら、全身シラビソの葉まみれになりながらしばらく密藪漕ぎが続いた。本当にもがいているときは写真を撮る余裕もないので、画像はまだましな場所である。




ずいぶん長い時間に感じたが、実際は10分弱くらいで密藪を抜け出し、道型のようなものを発見。




しかしすぐに道型は急斜面に吸収され、標高2150m付近で崖の上に出てしまった。やや右(東)が幾分緩やかに見えたので巻き気味に降りて行った。最後はへっぴり腰になりながら、どうにか岩裾まで降りられた。




再び道型が現れた




明らかに作業道だ。どうせなら長く続けばいいのに、すぐに行き止まりとなった。




ちょっと藪をぬけると、道型がいくつも平行している。




伐採後に育った針葉樹の藪が一番煩わしい。




13:15、パッと前方が開け、タカノス沢の横断地点に着いた。すぐ下にタカノス沢が見え、簡単に渡れそうだ。




タカノス沢越しに小真名子山。




ここからタカノス沢へ降りる。




水のないタカノス沢を右岸へ渡る。




タカノス沢の右岸沿いに、なんとなく踏み跡が続いている。




これは作業道跡だろう。




やはりそうだ。




もう一つ沢を渡って振り返ると大真名子の麓のダケカンバが綺麗に色づいていた。




あとは標高1900m弱を維持しつつ北北西に向かえばいいだけなので、GPSは封印する。踏み跡はあったりなかったり。









地形図にない沢もいくつか越える。




赤テープを何ヶ所かで見かけた。恐らく、あのお方がつけられたものだろう。




時々広場に出て一斗缶やら一升瓶やらワイヤーやらが散乱している。




14:41、本日2回目の寒沢宿に戻ってきた。タカノス沢からここまで、単調なせいかやけに長く感じた。今からじゃぁ。いくら急いでもいろはの渋滞を避けられそうにないなぁ。逆に遅い時間にいろはを降りたほうがすいているだろうから、どうせだからゆっくり歩くことにするか。ついでに光徳の温泉に入って時間つぶしでもすればちょどいいだろう。




ここまでの無事に感謝しつつ手を合わせる。




あとは何度も歩いた道だから問題はないのだが、前回は見なかったピンクテープが散見された。足尾のピンクオヤジのような乱れ打ちではなく、数も少な目なのでそのままにしておいた。




見慣れたところを通過




15:10、新薙登山道に合流した。




ここの紅葉は一際まぶしかった。




景色も気持ちも平穏だ。




15:35、自転車をとめた登山口に戻ってきた。ここで10分以上のんびり休憩し、ザックの網目に詰まったシラビソやコメツガの葉を落としたり、マダニチェックをした。ちなみに、この日マダニは1匹も見なかった。鹿の声は何度も聞いたが。




朝は暗くて気が付かなかったが、ここら辺の紅葉が結構きれいだった。




あとは自転車に乗ってらくらく下っていき、16時ちょうどに駐車地に帰着。ゆっくり片づけをして楽しみにしていた光徳温泉に行くと、なんと日帰り入浴の時間は16:30までだと。ガクッ。そうと知っていれば、もう少し早く行くことができたのに。
このまま車で仮眠しようかとも思ったが、一応国道の渋滞の様子を見てからにしようと、戦場ヶ原へ行くと車がスイスイ流れている。前に紅葉時期の休日に来たときは、湯本から渋滞していて、いろは下まで5時間かかったことがあるのだが、こりゃぁ、今日は行けるか?と思ったがやはり世の中甘くはなかった。竜頭滝の上で渋滞につかまり、滝の下までで30分もかかってしまった。この分だと何時間かかるかわからん。竜頭滝の駐車場で1時間ほど仮眠して起きてみると、とりあえず見える範囲の渋滞は解消されたようなので、ダメ元で運転を再開。さすがにいろは坂は混雑していたが、20分くらいで下まで降りることができ、日光道はスイスイで19時には帰宅した。

今回は修験道の踏査が主なテーマであったが、その遺構を確認できたのは寒沢宿くらいであった。踏み跡も至る所にあったが、森林伐採による道型が入り組んでいてどれが修験道なのか判別も難しかった。全体としては、なんにもないルートを歩いたなぁといった印象である。救いは、好天の下、各山頂ですばらしい展望が得られたことと、意外と紅葉が楽しめたことだろう。展望ない条件だったら、さらに陰鬱な印象が残っていたに違いない。まぁ、長年気になっていたルートであるから、それが片付いただけでも気分はスッキリしているのは確かだ。

明日も休みで好天が期待できそうだが、またこんな時間までブログを書いているようじゃ、どうなるやら。
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コメント

ぶなじろう

No title
こんばんは。
大真名子山から修験道ルートを下るとは!大胆で、とても真似できません。自分の場合、軽石沢右岸からタカノス沢に入ってタカノスを目指したのでが、タカノス沢下部で岩壁に阻まれて、寒沢宿に敗走しました。
大真名子山からの下りではルーファン的にとても歩けそうもないので、寒沢宿からタカノス沢クランク部、大真名子山と歩こうと思っています。ただ、足の状態が悪く、なかなか実行できずにいます。

きりんこ

No title
ぶなじろうさん、こんばんは。
夏峯通りに歩くのでしたら、下からが定石ですよね。烏ヶ森さんの記録で1箇所岩場があるとのことで気になっていたのですが、結果的にはロープを出さずに通過できました。ルーファンは、自分もGPSがなければ無理だったと思います。尾根といってもだだっ広い斜面にしか見えないし、藪で周囲が見えないところもありましたので。
ぶなじろうさんの記録は、軽石沢右岸からのルートもややこしそうだなぁと思って拝見した覚えがあります。寒沢宿からでしたら、1909Pを経由してタカノス沢右岸をめざし、標高1950m付近から簡単に左岸へ渡ることができます。そのあとは基本上を目指せばいいのですが、針葉樹の密藪と枝の張り出しが煩わしく、精神的にもつらいところだと思います。

ふみふみぃ

No title
シャクナゲさんにドッキリしかけた仕返しはきっちりされましたか(笑)。優しさもあったようですが。
小真名子への登りは古道探索ルートで登られているため岩場等との遭遇もあるようですが私が歩く時は古道無視して尾根形だけで判断した歩きをすれば楽で切るのかなと思いました。まあ踏み跡ない分藪で苦労するかもしれないのでどちらがいいのか分かりませんが。
大真名子からの下りはてっきりそのまま登山道か西に下ると思っていたので北西に戻るお歩きには驚きました。
こちらも古道を辿るとそうなるのでしょうか。
この辺り全く歩いていないのでかなり参考になりました。色々奥深い歩きはできそうですが薄暗い針葉樹メインのソロ歩きは気が滅入りそうです(笑)。

きりんこ

No title
ふみふみぃさん、こんばんは。
自分のようなにわかシャクナゲファンがいきなり悪さをするから、怒られたみたいです。もう少し地道に親睦を深めることにいたします(笑)
もし小真名子の北西の尾根を歩かれるのでしたら、注意するのは標高2150から2200mの岩稜だけですね。あそこは尾根にいったら厄介ですから、左から大きく巻いた方がいいと思います。今回のコースは、踏み跡があっても、精神的には楽でも体力的に楽に感じることはありませんでしたね。というのも、針葉樹の枝の張り出しや、倒木が多いので、結局はそれを避けながら歩くのが一番楽なんですよね。大真名子山の下りも、基本的に修験道を辿ることに徹しました。尾根の形もはっきりしないようなルートですから、ふみふみぃさんの指向には合わないかも知れませんね。

サクラマス

No title
このような事に関心がないのでコメント入れていいものやらf^_^;取り敢えず気になってた宿題をやっつける事が果たせて良かったです。林業関係やらなんやらの踏み跡に惑わされながらの修験道を辿るのは難しい事でしょう。それを見出す事に価値を感じる事が充実感もあるのでしょうね。

きりんこ

No title
サクラマスさん、こんばんは。
こんなコメントし辛い記事にまでお付き合いいただき、ありがとうございます。今回はかつての修験道と推定されているルートを歩きまして、あわよくば先人が見つけられなかった石仏でもないかなぁという下心をもっていましたが、そんな収穫はありませんでした。まぁ、ずっと引っかかっていたものが片付いたので、とりあえずスッキリはしました。一般道以外は展望もなく、ずっと針葉樹の藪を漕いでいましたので、いい修行にはなりましたよ(笑)
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きりんこR

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