2017年1月29日 諏訪岳

この日、午前中は下の娘が吹奏楽の東関東大会に出場するため結城市に行っていた。結果は残念ながら銀賞で全国大会出場とはならなかったが、午後は自由になったので近場を適当に歩きましょうということで、諏訪岳周辺を歩くことにした。一応、前日に軽く下調べをしたところ、予定している尾根を歩いた記録はなかったが、グーグルアースで見ると自然林主体の尾根のようだ。どちら周りにしてもいいので、とりあえず現地に行ってみて、駐車地の確保とイノシシ柵の状況を見て対応することにした。ちなみに今回はスタートとゴールの場所がたいして離れていないので、自転車は使用せず。
まずは小野寺北小学校北側の尾根の様子を見に行くと、駐車できそうなところは何か所かあったが、やはりイノシシ柵が張り巡らされている。侵入できそうなところを探しながら、未舗装路を西へ進むと地図にもあるため池があり、その反対側には立派なツリーハウスが建っている。こんなところで遊ぶ子どもがどれだけいるのかわからないが、なんとも童心をくすぐる場所である。ちょうど駐車スペースもあるので車から降りて奥の柵を観察すると、期待通り出入り口を示す目印が付けられていた。せっかくなのでここをスタート地点とする。予報通り気温が上がっており、歩き出すと暑くなりそうなので半袖一枚に着替える。

地図にもあるため池




ツリーハウス。この奥に柵の出入り口があり、入らせてもらう。




さっさと準備をして13時15分、歩行開始。通常では考えられないスタート時間であるが、今日は3時間くらいを見積もっている。もし時間切れになっても村檜神社へ下る一般ルートや県道282号線でエスケープすることもできるので不安はない。


柵を固定している針金や毛糸をほどき中に入ると、上に向かって九十九折の踏み跡があり、水色と青紫の毛糸の目印も続いている。




振り返って三毳山方面




自然林の中の踏み跡をたどってあっさりと尾根に到達した。
尾根の中央には明瞭な踏み跡というか、道になっている。図根点やビニールが被せられた白い木箱が立っていたりして、よく整備されているようだ。いつもなら拍子抜けといったところだが、今日はお気楽モードなのでこのまま主稜線まで続くことを期待してしまっている。




右側には存在感のある諏訪岳を樹間越しに見ながら、鼻歌混じりで進む。




採掘跡のような穴が2,3か所あった。




諏訪岳




ハイキングコース並みの道型は途中で北へ離れていくが、尾根の中央にも踏み跡と図根点が連続し、ヤブもほとんどないので至って快適。石祠や石仏の一つもないかと期待したが、そんなものは見当たらなかった。傾斜が増して一登りすると、主稜線に合流。

ここを登りきれば主稜線




スタートから30分ちょうどで主稜線に到着。正面は292P。こんなに道がはっきりしているが、ここはまだふれあいの道ではない。




さらに北へ数十メートル進んだところでふれあいの道と合流する。ふれあいの道は292Pを巻いていくが、ピークに向かっても踏み跡が続いている。もちろんここは直進する。




明瞭な踏み跡をたどって292Pに到着。倒壊した石祠があり。眺望はよくない。後から知ったことだが、ここは「貝吹鳥屋」という名があるらしい。以前は山名板もあったそうだが、それらしいものには気付かなかった。




ピークから東へ向きを変え、かなりの急斜面に付けられた踏み跡を辿って降りていく。画像の標石にはかなり古い字体で「安蘇郡」と掘られていた。現在ここは佐野・栃木の市界であるが、以前は下都賀郡と安蘇郡の郡界だったのだ。




再びふれあいの道と合流




せっかくなので、ここも直進してピークに寄っていくことにする。




このピークには「京路戸山」の山名板と参拝方法が書かれた説明書きがなぜか複数あり。




眺望もよく、葛生方面が見渡せる。




これから向かう諏訪岳




山頂から北東へ下っていくと展望地があり、晃石山から馬不入山の稜線や岩舟山が望めた。




ふれあいの道に戻り、ほどなく京路戸峠。ここから諏訪岳の先までは4年前に歩いているので、見覚えがある。




ふれあいの道は諏訪岳山頂には向かわず村檜神社へと降りていくが、ふれあいの道と分かれてからも明瞭な道が続く。西側の展望がいいので飽きずに歩ける。ただ空気がが霞んでいて遠望はきかないのが残念。4年前にも感じたのだが、仄かに有機肥料のような匂いが漂っているのはなんなのだろう。




こっちはすっきり青空だ。




14:20、諏訪岳山頂に到着。出発から1時間ちょっとだから、まぁ順調だろう。少しだけ休憩する。ここまでずっと半袖で歩いてきたが快適だった。休んでいても寒さは感じない。




山頂からそのまま北へ進む。ここから先、尾根は弧を描くようになっている。




諏訪岳を振り返る。




正面に、砕石場で寸断された尾根が見える。この尾根をつなぐにはあそこが核心だろう。




田沼工業団地・京路戸公園への道を左に分けると、自分にとっては未踏区間となる。しかしその先にも藤坂峠の記載がある案内板があったりして、それなりに歩かているルートのようだ。



いつの間にか踏み跡がなくなったので、案内板が示していたルートは東側へと離れて行ったのかもしれない。しかしその後もたいしたヤブはなく、快適に歩くことができた。赤プラの図根点も終始続いている。



ちょっとした岩場を超えると絶壁の上に出て素晴らしい展望地となっていた。逆光で写真にはならなかったが、諏訪岳。




馬不入山、みかも山方面




藤坂峠が近づくと、正面にこの稜線の核心部が見える。今日は時間がないのであそこまでは行かないが、来年の正月にでも歩こうかと思っている。




最後はヤブを適当にかわしながら県道282号線の峠よりもやや北寄りに降り立った。藪はたいしたことないのだが、少し蔓に触れただけでも石灰の粉じんが舞い、服も真っ白になってしまった。交通量が結構あり、反対側の取りつき地点を探している間にも十数台の車が行き交っていた。画像左側には有刺鉄線が張られており、少し南へ行った金網との隙間からどうにか侵入することができた。もう少し南へ行ったところに慰霊碑と石仏があることを事前に知っていたのにすっかり失念してしまった。




最初は蔓性のヤブをかき分け、またしても粉塵を浴びてしまったが、すぐに尾根に乗り歩きやすくなった。左側の採石場からは間断なく作業している音が聞こえてくる。




途中から古い道型が現れ、しばらくこれを辿った。古地図を見るとこの部分に破線路が描かれているので、その道だろう。




多少ヤブっぽいところもあったが概ね歩きやすい。




寸断された尾根の様子を見るため、三角点峰には真っ直ぐ向かわず、採石場の縁に沿ってやや北寄りに進んでみた。ここで1匹のキツネが走り去っていった。




あのピラミッドのあたりの様子が見たかったのだ。今の時間は誰もいないようだが、もしあの辺を歩いていたら下から丸見えだろうな。やっぱり正月がねらい目だな。




尾根を戻るように登り返し297.5三角点は簡単に見つかった。




三角点から先は予想以上に明るくていい尾根だった。テープの類はなかったが、相変わらずの図根点は続いていた。時々ゴミを見かけたので歩く人もいるようだ。最近の足跡もあった。もしかしたらハンターかも知れないが。




シルエットは諏訪岳。なんとなく春っぽい空だ。




根性で立っていた。既に命は尽きているのだが。




尾根の末端が近づくと、少しだけヤブっぽくなってきた。ヤブの心配よりも、最後にイノシシ柵がありそうな気がしたので、あえて末端には向かわず、北側の林道に向けて下ることにした。




この斜面を適当に下ってみた。




15:55、最後はやや急であったが、小さな沢を渡って林道に出ることができた。今回は柵で苦労せずに済んだ。予定通り、3時間弱の山歩きであった。




すぐに県道。歩きながら、尾根の末端の様子を見たところ、どうやらイノシシ柵は設置していないようだった。ヤブもなさそうなので、結果的には問題なく末端まで行けたようだ。さすがにそろそろ半袖だと少し寒くなってきたが、面倒なのでそのまま歩く。




途中、小野小町の墓の看板があったので寄ってみた。へ~と思ったが、後から調べると全国各地にあるらしく、本当かどうかは定かではない。




ついでに村檜神社にも寄ってみた。社殿は三間社春日造屋根という珍しい造りらしい。



ユニークな表情の狛犬。比較的新しいもののようだ。




近道に小野寺北小学校の敷地内を失礼して、というか、解放されていたので通っていいんだと思う。




16:26、駐車地に帰着。短時間であったが、まぁまぁ変化のあるルートを楽しむことができたと思う。登り、下りどちらの尾根とも、ヤブも危険個所もないのでバリ初級にはちょうどいいかもしれない。ただ、どちらとも単純な尾根なのでルーファンは期待しないでいただきたい。




軌跡です。

この地図の作成に当たっては、国土地理院の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)及び基盤地図情報を使用した。(承認番号 平成24情使、 第617号)

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コメント

ぐっち

No title
素敵です♪
山に行きたくなります(*^_^*)

ふみふみぃ

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諏訪岳は近いからいつでも行けるしわざわざ行く山でもないしとスルーし続けていますがわりと地味尾根感ありますね。これなら寝坊した時の保険に使えそうです。採石場の音で現実に引き戻されるんでしょうけど。
街道沿いの伐採地で人から丸見えだなこれは・・というのは先週やりましたが採石場の土地で下から丸見えだなは色々まずそうですね(笑)。

サクラマス

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藪が少ないことはいいことです。安近短で楽しめたようで何よりでした。

みー猫

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おはようございます。
絹ケ岳の跡地ですね。反対側のピラミッドの頂点から覗いた事ありますが本当に寸断ですね。尾根をつなぐにはやっぱり差し障りのない時期が良さそうです。ツリーハウスや狛犬は見てみたいです。
みー猫

きりんこ

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ぐっちさん、こんにちは。山歩きは減量に効果的ですよ♪その後いい気になって吞んでしまうと逆効果ですが(笑)

きりんこ

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ふみふみぃさん、こんにちは。
藤坂峠の両側だけは石灰まみれになりましたが、それ以外は品のいい地味尾根でしたよ。後から調べたら、今回歩いたエリはは禁猟区みたいなので安心して歩けると思います。

きりんこ

No title
サクラマスさん、こんにちは。
少しのアクセントにヤブが欲しくなることもあるのですが、今回はそういう気分じゃなかったのでちょうどよかったです。時間と目的に合った歩きができました♪

きりんこ

No title
みー猫さん、こんにちは。
幻の絹ヶ岳があったところなんですね。みー猫さんの記事はよく覚えておりますが、下から丸見えですよね。烏ヶ森さんのように、東側の尾根越えをすれば堂々と行けそうですが、それも大変そうだし時期を狙って中央突破を目論んでおります。同様に、会沢峠の北西側もこっそり歩いて尾出山から唐沢山までつなげてしまおうと考えています。その場合、記事は公開できませんけど。。。

瀑泉

No title
唐沢山も諏訪岳も,敢えて残している山ですが,一般ルートでは無く,こういう歩きも良さそうですネ。ピラミッドに向けて中央突破を目論みますか。成功を祈っておりますが,人はいなくても監視カメラが有りそうだからなぁ~。。。

きりんこ

No title
瀑泉さん、おはようございます。
敢えて残しているということは、何かお考えがあるのでしょう。主稜線はハイキングコースになってしまいますので、変化をつけるならこんな間隙をついた奇策もありですね。なるほど、監視カメラにも要注意ですね。念のため覆面持参で臨みます(笑)
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きりんこR

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