2017年9月24日 白毛門沢

足の調子がよくなってきたところで、魔法使いさんより白毛門沢のお誘いをいただきました。一人で本格的な沢を歩くのはまだ不安もあったので、ありがたくご一緒させていただくことにしました。メンバーは他にぐっちゃんと、今回はじめてご一緒する若手のMさんとの4人です。

6時半に白毛門登山口に到着すると、駐車場はほぼ満車に近い状態で、さすがに山・沢とも人気のエリアであることがわかります。できれば、先行グループがいないほうが、遡行も撮影もしやすいんですけどね。なんて考えていると、ヘルメットを被った10人くらいの団体さんが先行していきました。自分たちもすぐ後を追って、6時40分に出発。東黒沢の左岸につけられた道を進み、6時50分、入渓です。




最初はゴーロや流木などで歩きづらいところもありますが、たいしたことはありません。早速、3人組を追い越し、続けてさきほどの10人くらいの団体さんを追い越しました。




少し進むと滑が断続的に現れます。しかし傾斜はさほどではなくても意外と滑るので、どうしても足元を気にしながらになってしまい、早々に3人から遅れをとってしまいました。ちなみに、自分と魔法使いさんはフェルト、ぐっちゃんとMさんはラバーソールです。




入渓から15分もかからず、ひとつめのポイントハナゲの滝に到着しました。せっかくなので三脚を出して撮影します。それなりに高度感があるのですが、写真だとうまく表現できません。撮影している間に、先ほど追い越した3人組が抜かしていきました。
(デジ一)




ハナゲの滝は水流左側から登ります。滑りやすいので皆慎重ですね。




落ち口から振り返ると、谷川岳の稜線が見えていました。ここでも三脚を出してハーフNDフィルターを使用してじっくり撮影。団体さんはいつまでたっても追いついてきません。
(デジ一)




ハナゲの滝から先も快適な滑が続きます。3人ともペースが速くて、最後尾から着いていくのがやっとですよ。Mさんは長身の割にバランス感覚がよさそうだ。




樋状の流れ




を一跨ぎ




いい感じ




大岩の下をくぐって




7:30、東黒沢と白毛門沢の二俣に到着。ここで先ほどの3人組が休まれており、追い越します。この後、追いつかれることはありませんでした。




白毛門沢に入ってからも滑と小滝が連続して楽しく遡行できます。




ただ、岩はツルツルなので気が抜けません。



















この滝はぐっちゃんと自分は右から、魔法使いさんとMさんは左から巻きました。









8:25、2つ目のポイントタラタラのセンに着くと、4人組の先行グループに追いついてしまいました。




先行グループがいなくなってから、三脚を出して撮影します。
(デジ一)




(デジ一)



タラタラのセンの上段は右岸の草付きから高巻きます。ここは昨年Tファミリーの皆様が巻きすぎて藪と格闘したのを覚えていましたが、今回は経験者がいるのでベストなルートで落ち口に降りることができました。ただ、途中支沢を2つ横切るので、間違いやすいのも納得でした。

タラタラのセンを高巻いて、次の滝でまた先ほどの4人組に追いついてしまいました。ここは左岸を巻きますので、先行グループの後に続きます。



ここは左岸を小さく巻いて沢に戻るのがベストです。滑滝の上に名物三平岩が見えています。4人組は大きく巻いていきましたが、その後姿を見ることはありませんでした。たぶん巻きすぎて相当なヤブ漕ぎを強いられたのではないかと思います。




このナメが非常に滑りやすく、フェルトでも緊張するのにMさんはラバーでどんどん登っていきます。なかなかの身体能力ですよ。自分は足首が一定以上の角度になると痛みが出るので、無理せず角度の緩いところを選んだり、足を横に向けながら歩きます。




振り返ると、谷川岳ロープウェーの天神平駅あたりが見えました。




三平岩。大きさ比較のためMさんと一緒に。




そろそろ稜線も見えてきましたが、標高的にはまだ500mはあるかな。あれがジジ岩?ババ岩?なんて言っていたような。




時折流木が沢を塞ぐも、気になるほどではありません。




明るく開けて気分のいいところです。このままのペースだとあっという間に終わってしまいそうなので、ゆっくりしましょうと撮影などしながら大休止。なんとなく那須の井戸沢に似ています。




徐々に水が減りますが、いい感じのナメが続きます。




(デジ一)




両岸が狭まって流れが細くなっても




また明るいナメになったりを繰り返し。自分は着いていくのがやっとなので、常にシンガリから撮影してますね。




ババ岩が近くなりました。ぐっちゃんに、老人が横を向いている顔に見えるでしょと言われて納得。




いよいよ、水もチョロチョロになって、いよいよ急峻なスラブ帯になります。稜線が近いようで遠い。




ぐっちゃんとMさんがどんどん先へ行き、しばらく待っててもらうを繰り返すように。自分と魔法使いさんは数歩歩いては立ち止まるを繰り返す。この辺りも井戸沢に似ていますね。





本格的な岩登りになってきましたよ。これはこれで結構楽しかったりします。青空の下、一歩一歩を楽しみながら歩きます。傾斜がきつくてペースが上がらないだけですが。




全身を使いながら、一気に標高を上げていきます。右足首を庇いながら歩いていたため、左足の筋肉が痛くなってきました。




だいぶ上がってきました。眼下には、いくつかのパーティーが遡行しているのが見えました。さきほど大高巻きしてしまったグループらしき姿も見え、一安心。まだ先行者の足跡が一人分ありましたが、最後まで追いつくことはありませんでした。左奥に赤城山。
(デジ一)




この景色も美しいですね。下からの風が心地よく感じます。




岩を登りながら。




燧ヶ岳や至仏山、上州武尊山が一望。中央奥は皇海山かな?と思ったら山頂の案内板によると白根山でした。
(デジ一)





3人の姿は見えなくなり、とっくに山頂に着いていると思いましたが、左手に何やら気配を感じてガサガサ藪を漕いで行くと、谷川岳がドーンと構えていました。
(デジ一)





白毛門沢を振り返って。





最後は笹につかまりながら登り




11:50、皆さんより10分くらい遅れて白毛門山頂に到着。それでもスタートから5時間ですから、遅くはないですね。山頂は登山者で結構賑わっていました。





稜線は既に紅葉が始まっていました。笠ヶ岳、朝日岳を背景に。
(デジ一)





(デジ一)





(デジ一)




(デジ一)




山頂で40分ほど休憩しながら撮影したり靴を履きかえたりして12時30分、下山開始。




急な登山道を一気に駆け下っていきます。途中、ご婦人が倒れていてご主人が救助のヘリを要請しているところでした。左半身が軽く麻痺しているとのことで、脳こうそくの疑いがありましたが、意識はしっかりしていたし、水分も摂れていました。自分たちにできることもないし、ヘリを待つしかないと思うので、心配ではありましたが一刻も早いヘリの到着を祈りつつ、下山させてもらいました。




山頂でハイパーVに履き替えて下山していたのですが、いつも以上に足が緩く、右のつま先が痛くて普通に歩けなくなってしまいました。我慢しながら歩いていたのですが、途中でインソールを入れていないことに気が付き、沢靴のインソールを入れて歩いてみると、まったく痛くなくなりました。なんでもっと早く気付かなかったのだろう。ちなみに、足首の痛みはまったくありません。
登山道より、タラタラのセン。




下山途中で持参した1.5リットルの水が尽きてしまい、魔法使いさんに少し譲ってもらいました。沢から出てからは天気が良すぎて一気に水を消費してしまいました。やはり最低でも2リットルは必要でした。
登山道より、ハナゲの滝。




途中、救急隊の方たちとすれ違いました。ヘリと同時に徒歩でも救助に向かうそう。近県のヘリは出払っていて、埼玉の防災ヘリが2時に到着予定とのこと。要請から1時間もかかってしまうようで、ご婦人の容体が気になります。
最後は美しいブナ林の中を下ります。




ゴールまであと少し。




ようやく、ヘリが到着し、無事収容したようです。




14:30、駐車地に戻りました。と同時に救急車が出発していきました。近くにヘリポートのある病院がないため、麓で救急車に乗り換えて最寄りの病院へ搬送されたようです。ご婦人のご無事をお祈りいたします。



最後はちょっとしたアクシデントがありましたが、沢登り自体はとても充実した歩きができましたし、最高のお天気だったのが何よりでした。足の状態も問題なく、これだけ歩ければほぼ復活といえそうです。ただ、体力の低下だけは思い知らされましたので、焦らず体力の回復にも努めていきたいと思います。
魔法使いさん、ぐっちゃん、Mさんお疲れ様でした。
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コメント

ふみふみぃ

No title
予告記事のコメントで谷側とあったのでまさかなあと思いましたがそのまさかでした。今週末白毛門に沢利用で行こうと思っていたので(笑)。私は東黒沢の方に行く予定ですが。
良い感じに紅葉が始まってますね。思っていたより時期が早くて焦りも出てますが。
沢の部分は滑るとのことですがぬめりがあるんでしょうか。フェルトでいってなんとか・・と思っています。

みー猫

No title
こんばんわ。
足並みの揃ったパーティもあるんでしょうけど早いですね。紅葉も丁度始まったところなんですね。足の調子もよさそうで何よりです。白毛門沢はキメが細かいナメ質のようで足を乗せてから少し滑るような感覚がありました。もっとも自分のフェルトが固くなってたからかも知れませんが。東黒沢も惹かれますね~♪
みー猫

たそがれオヤジ

No title
ご復活、おめでとうございます。
谷川の沢というからどこかなと思っていましたが、やはり白毛門沢でしたか。
タラタラのセン、うまく通過されたようで何よりです(笑)。しかし、その4人組、我々と同類がいたようですね。その先で高巻き過ぎてヤブと格闘の気配ですか。
上部は那須の井戸沢に似ている云々と記されていますが、先日、井戸沢を遡行してみて、私も感じが白毛門沢に似ているなと思っていましたよ。ただ、さらに先の岩場の登りがねぇ。あれには本当に参りましたよ。
山頂付近の紅葉、いいですねぇ。今週末から来週にかけて谷川岳周辺も見頃でしょうか。
脳梗塞っぽいご婦人、失礼ながら場所が幸いしましたね。携帯もつながるし、ハイカーも多い。これがたとえば松木奥の一人歩きだったらかなりヤバいでしょう。死を待つのみなんてなったら恐ろしいですよ。

魔法使い

No title
お疲れさまでした。
きりんこさんにしてみれば体力低下を痛感したかもしれませんが、私から見れば既に羨ましいほどの回復ですよ(笑)
どうも血栓になった左足が未だ血の流れが悪いようでむくみと痛みが取れません
年々足を引っ張る度合いが増えますが関越や東北の沢を知れば知るほどまだ辞められないのでもう少し面倒みてくださいね^_^;
来月の沢納めも天気に恵まれるといいですね

きりんこ

No title
ふみふみぃさん、こんばんは。
ふみふみぃさんは東黒沢をご予定ですか。紅葉も更に進んでいるでしょうね。そちらも良さげでしたので、いずれは行かなければと思っております。記事を楽しみにしていますよ。
滑るのはコケですね。滑ることを想定して歩けばいいので、過剰に恐れることはないかと思います。どの靴でも滑りますが、フェルトが一番ましだと思いますよ。

きりんこ

No title
みー猫さん、こんばんは。
今回は自分が一番足を引っ張ってしまいました。それでも平均よりは早いと思うのに、なんとも恐ろしい人たちですよ。
自分のフェルトはまだ新しいですけど、それでも足をそっと乗せても滑りましたね。足が気になるので無理しないようにしていたせいか、少し消化不良な感じはありました。
東黒沢、ふみふみぃさんがご予定だそうですので、報告を待ちましょう。

きりんこ

No title
たそがれさん、こんばんは。
これでようやく沢歩きも一人で行ける自信がつきました。行先はバレバレでしたね(笑)タラタラのセン、一人だったらヤブと格闘していた可能性が高いです。2つ目の支沢を本流と間違えてそのまま遡行しそうになり、全然違う方向に仲間の姿が見えて正解ルートを知った次第ですから。あそこにかぎらず、巻きを誤ると大変な思いをするところが結構ありますね。
井戸沢と白毛門、やはり似てますよね。お互い同じことを考えながらそれぞれの沢を歩いていたんですね。
今年の紅葉はどこの地域も早いですね。うかうかしているとあっという間に終わってしまいそうで、焦ってしまいますね。
確かに、ご婦人は場所が良かったと私も思いました。それにちょうど樹林に入ってすぐのところで、日陰になっていたのも幸運だったと思います。電波が届くのは便利でいいのですが、沢の途中で職場から入電があり、そのときは頭にきたので無視しましたよ。

きりんこ

No title
魔法使いさん、こんばんは。
いやいや、何を仰いますやら。今回は魔法使いさんにも着いていくのがやっとでしたよ。なにかしら痛い思いをしていたほうが、無茶しなくていいかもしれませんね。まぁ、何だかんだ言っても最低でもあと10年は続けているでしょう。
紅葉の沢納め、楽しみでウズウズしてます♪
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きりんこR

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