2018年8月30日 三林班沢(アザミ沢)右俣下降

県境をまたいで、そのまま反対側の三林班沢(アザミ沢)右俣源頭に向けて下降を開始する。ここから二林班沢(三重泉沢本沢)出合まで、標高差1000mを下ってまた登り返すというドMな計画のため、気合を入れ直す。三林班沢右俣については、増田氏の記録だと標高1850m二俣から上は右俣を歩いており、それ以外にネットで調べても記録が見つからなかったので全くの未知であったのだが、帰ってから調べ直すと、最初から最後まで全コースまったく同じルートを歩かれた記録が見つかった(http://awasuno.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-ceb6.html)しかも2泊かけて歩かれており、なんともうらやましい。いずれにしても、この時点では何も知らないのでドキドキワクワクの心境である。
二林班沢出合までの目標時間としては、県境に4時に戻ってくるよう逆算すると、二林班沢遡行に多く見積もって4時間半かかるとして、11時30分、つまり3時間で到着したい。


県境に到着した時点で当然わかってはいたが、反対側は針葉樹が密で鬱蒼としている。いざ突入。




針葉樹が密なのは入り口だけで、見かけ倒しだった。すぐに木の間隔が広くなり、傾斜も緩く歩きやすい。




40~50mも下ると、前方が明るくなって沢の源頭付近に飛び出した。スキー場のゲレンデのようで、ザレやガレが遙か下まで続いている。眺望も良さそうだが、大気が霞んでしまって遠くは見えない。




上部の様子。計画段階で地図を見て、この付近に崖マークが二つあったのが気になっていたのであるが、どうやらこの崩壊斜面のことのようだ。





傾斜はそれほどでもなく、足元も比較的安定しているのでサクサク下っていく。ただし、たまに浮石があるので注意は必要。雲がとれてきて遠くの稜線がかすかに。





樹林帯に入る。




振り返って。延々とこんなガレを歩き、30分で一気に標高300m下ってきた。いいペースだ。




標高1900mくらいまで下って、ようやく水流が現れる。まぁ、飲めなくはない。





いつの間にかスッキリ晴れて、三ヶ峰から峰山の稜線。





ちょうどこの一帯はあちこちで水が湧きだしている。





水を集めて流れとなる。やっと沢の音が聞こえるようになった。










9:08、標高1850mの二俣。左から降りてきた。










標高1830m地点、前方が切れ落ちて滝となっている。覗き込むと15m以上はありそう。巻いて降りるルートを探すも安全そうなルートは見つからない。左岸側にルンゼがあり、一旦そこへ降りれば安全に行けそう。そう思って少し戻ってルンゼに降りようと思ったがロープを出さないと危ない。





ロープを出すのが面倒になり、何を血迷ったか、水流沿いの右側をフリーでクライムダウンしてしまった。もちろん、ホールド、スタンスをしっかり確認しながら、一歩一歩下り、だめなら戻るつもりで下って行ったら行けちゃったということだが。最後の2,3mは、岩が剥がれやすいので少々手こずってしまった。




17,8mはあるかな。やはり、ロープを使用して左岸側のルンゼに下り、ズリズリと降りてくるのが正解だろう。後から増田氏の記録を読むと、そうしていた。ていうか、何でちゃんと事前に記録を見ておかないのか。反省しながら、デジ一を出して撮影しておく。ここだけで20分以上もロスしてしまった。





少し下ると、右岸側に小さな沢があり、こちらから巻いて降りるのが最も安全かもしれない。





そのすぐ下、標高1790mで割と水量の多い枝沢と合流。




ずいぶんと水量が増し、岩床が多くなってくる。










快適なナメやナメ滝が続く。




小さいながらも魚影を見るようになった。










この6mくらいの滝は、忘れたけど簡単に巻いて降りたと思う。
















ゴーロが少ないので、一気に距離をかせぐ。





久しぶりに顕著な滝の上に出た。





落差は8mくらいか。この滝は右岸側に巻道があり。





ここでもデジ一を出す。しかし、目標時間よりだいぶ遅れてきているため、これを最後にする。




少し下ってから8m滝を振り返って。





その後も快適なナメが続く。魚影も濃くなってきたてたまらず竿を出す。時間がないので、1匹釣るか、釣れなくても10分でやめると決める。




結局10分経っても1匹も釣れず納竿。ここの魚はスレているのか。下りながらだし、時間に余裕がないので相手に自分の姿が見えているのかもしれないが。











10:18、標高1620mで左俣と合流。本沢出合までまだまだ距離があり、11時半までに着くのは厳しそう。少し焦りはじめる。





しかし渓相は良く、歩くのは楽しい。



















開放的で明るいのはいいが、少し暑くなって水分の減りが早くなってきた。










魚がぼけっとしているので、また竿を出してみたが、相手にしてくれない。すぐにやめる。少しでも時間を縮めたいのだが、ゴーロが増えてきて、深い淵もあったりして思うように進まない。




徐々にゴミや人工物が目立つようになり、トラロープが設置されているところも。




この滝は右岸から巻いて降りた。いかにも大物が潜んでいそう。









本沢出合が近くなるとまたナメが多くなってきた。










出合までもう少し。最初はあんなに水が少なかったのに、ここまでくると水流が強くて水の中は歩けない。




12:10、三重泉沢本沢(二林班沢出合)到着。
1620m二俣までは変化があって楽しかったが、そこから下が長くて単調に感じた。やはり、釣りをしながら1泊するのが理想だろう。
目標より40分遅れを取り戻せるだろうか。人の記録を覚えていないし、遡行図ももってきていないのでコースタイムもわからない。まぁ、このあとの沢の状況次第であるが。


続く

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コメント

瀑泉

No title
この15m滝をクライムダウンとは,恐ろし過ぎますヨ。
20分以上もロスとあるケド,ロープの出し入れを考えたら,むしろ早いんじゃないですかネ。
岡田さんの本にある10m滝は,8m滝の事ですかネ。
せめて15m滝くらい見たいケド,柳沢左俣左沢からアプローチすれば,きりんこさんほど速くなくても往復出来そうかな。。。

きりんこ

No title
瀑泉さん、こんにちは。
1度下から見ていたら、絶対ロープを出していたと思います。「行けるところまで」のつもりで下りはじめたら、意外とホールド、スタンスが豊富だったのが、最後の3mは掴んだ岩がことごとく剥がれ落ちてしまい、あと1手が足りないという状況でした。ただ足は地面から1mくらいの位置なので、勢いで降りて事なきを得たという感じです。結果的には無事に降りられましたが、たそがれさんの教訓が生かされてないなぁと猛省しております。それと、時間に余裕がないと大事な場面で判断を狂わされますね。このことは今回一番感じたので、次への反省としたいです。
岡田氏の10m滝と増田氏の8m滝は同じだと思います。あまり追求しませんでしたが、実際はその間の9mくらいかなぁと見ていました。
柳沢左俣左沢から15m滝への往復ですか。県境を歩く部分を考えると、早朝バスを利用して、帰りのバスにギリギリ間に合うかどうかかなぁと思いますね。帰りのバスを気にしなければ余裕でしょうが。。。
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きりんこR

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