2018年8月30日 三重泉沢本沢(二林班沢)左俣遡行

三林班沢(アザミ沢)を下って三重泉沢本沢(二林班沢)出合まできた続きです。


軽くエネルギーと水分を補給し、時間が気になるので先を急ぐ。
三林班沢と比べると水量は少ない。集水面積を比べれば当然ではあるが。出だしから平凡な渓相が続き、早速魚影も見る。どこかで一回くらい竿を出してみよう。




と思って少し進むと、木に何やら注意書きがあり。「これより上流は種沢となっています。子供達に残しておきたい貴重な魚達ですので、禁漁をお願いします。」とのこと。この注意書き、沢がカーブしているためショートカットしようと岸に上がったらたまたま気が付いたが、釣りに夢中になっていたら気が付かないと思う。なのであえて書こう。この沢は「禁漁」である。これで多少の抑止効果になればいいが。まぁ、自分も気づいてしまった以上、竿を出すわけにもいかなくなってしまったが、逆に諦めもついたので遡行に専念することにしよう。




こちらの沢もナメが多く、いい雰囲気♪




支沢にかかる滝。水量は少ないが落差は30m以上ありそう。




標高1270m付近で右岸側に苔むした流れがあり、見上げると洞穴からの湧き水であった。さらに目を凝らしてみると鉄パイプが何本か通してあり、古くから水場として利用されているようだ。岡田氏の遡行図に湧水と書かれているのがここだろう。水は残り1リットル以上あるので、ここでは補給せず。




釜も多くあり、魚が無警戒に泳いでいるのがシャクにさわる。2~3mクラスの滝はいくつもあって数えていられない。





地図で屈曲しているところは予想通りちょっとしたゴルジュとなっていて薄暗い。





小滝が連続するが容易に登れる。





また緩い流れになったりを繰り返す。





更にいくつか小滝を越えると、美しい6mほどのナメ滝。左側を直登。





次は2段8m滝。岡田氏の書には10mとあるが、そこまではないと思う。





ここも左壁を直登。





少し進むと古い固定ロープがあるが、あまり必要性を感じない。もっとほしかったところがたくさんあるのに。




またまた10mほどの美しい簾状滝。直登は不可能のため、さっさと巻道を探す。右岸側は論外で、少し戻って左岸側の土斜面を斜上して巻くことにした。




すると、その上にも10mくらいの簾状滝が続いていて、まとめて巻くことになる。
ここは岡田氏の遡行図では10m・2m・8mの三段と書かれており、増田氏の遡行図には2段20mと書かれている滝だろう。因みに、その増田氏の遡行図の隣に15m滝として掲載している写真は、たぶんこの2段20m滝のことだと思われる。自分は下段滝に近寄らず、さっさと高巻いてしまったため確証はないが、少なくともこの後出てくる15m滝とは明らかに違う。





その後は快適に小滝をいくつも越えていく。





また静かな流れとなり





13:19(出合から1時間)、標高1420m付近で15m滝が立ちふさがる。デジ一を出したいところだが、封印すると決めたので我慢。この滝は右岸のガレルンゼから高巻く。高巻の途中、ついに雨粒が落ちてきた。GPVの予報通りだな。そのGPVによると、この後すぐ止むはずなので、それを信じよう。雷の音が聞こえないのが救いだ。とりあえずザックカバーをかけてカッパを着て高巻を続ける。





15m滝を高巻くと、平和なナメが続く。雨は小ぶりとなり、カッパは暑いのですぐに脱いだ。





標高1470mで右岸に支沢を分ける。この支沢、時間によっては三林班沢からのショートカットに使うことも考えていたのであるが、それだと二林班沢の一番面白いところを飛ばすことになるので、使わなくてよかった。




15m滝の後は目立った滝もなく、13:54、標高1500m二俣に到着。やはり、地図上の屈曲部分で時間がとられたな。まぁ、大小の滝にナメと、いい感じにメリハリがあり、自分には十分楽しめたからいいけど。さて、あと2時間で県境にたどり着けるだろうか。実は、この時点ではまだ左か右か迷っていた。右へ行けば、ほとんど滝もなく稜線に行けるという記録を読んだ記憶があるので、無難にいくなら右だが、県境に出てからのルート取りが悩ましい。一方、左は滝がいくつかあるらしく、最短で柳沢左俣左沢へ降りるには2077P北鞍部への沢を詰めることになるわけだが、(この時点では)詰めの部分の様子が未知で、藪や崖があったりしたらタイムオーバーになる可能性がある。しかし目標時間に間に合えば、そこから先はだいたい計算がつく。結局決め手が見つからず、決められないのであれば当初の計画通り行ってみようということで左を選択した。最悪明るいうちに県境まで行ければ携帯もつながるし、ビバークも覚悟で賭けに出る。





そうと決めたらひたすら歩く。幸い、ナメが多く遡行がはかどる。




ここは左から巻く。





左俣に入ってからも引き続き魚影を見るが、構っていられない。




これは岡田氏の遡行図にある2段7m滝だろう。なかなか見栄えのする滝だ。厳密には3段になっていて、一番下は右から、中段は左、上段は右から登った。





続いて8mナメ滝。左右どちらでも登れそうだが、自分は右端を登る。





更に連瀑が続く。もう、どこを登ったか覚えてない(笑)




標高1620mあたりで連瀑は終了し、以後は平凡な沢が続く。画像は標高1660m付近で、テン場適地となっている。次回はのんびり撮影し、ここで幕営したい。





左岸側が苔むしている。たぶん、このすぐ上で水が湧き出しているのだろう。試しにすくって飲んだら冷たくてうまかった。




沢の両側はダケカンバ林。笹が深いので、尾根に逃げるのは避けたい。もうその心配はなさそうだが。雨はポツポツ程度なので、カッパを着なくても問題なし。




支沢をいくつもわけ、水量はどんどん減っていく。シロヨメナが多いので、アザミ沢に対してシロヨメナ沢と名付けようか。しかしこの花はどこにでも群生するのでダメか。そういえば、アザミ沢の上部では確かにアザミが群生していた。





岩がザラザラしてきて、なんとなく源流っぽくなってきた。




ややガレてきたか。




15:15、標高1820mでガレが3つに分かれる。増田氏はこの真ん中を詰めたようだが、自分は2077mの北西鞍部が目標なので、左に入ってみた。するとさらにその左に水流のある沢がもう一本あるのに気づき、どうやらそちらが目的の沢のようなので横移動。





こちらがその沢。まだ水が流れている。





傾斜が増して標高をかせぐ。





苔の滝は左のガレから登って滝頭に斜上。











源頭の雰囲気になってきた。あとはヤブと崖さえなければ。





このまま行ってくれ。





標高2000m、いよいよ沢も終了か。





振り返って。ここで水はなくなり、沢型も斜面に吸収される。





あとは樹林の中を30mくらい上がれば県境だ。足元は丈の短い笹なので助かった。





ヤブもほとんどなく、





15:59、計ったように県境に到着。やはり携帯がつながったので、妻にLINEで「今から県境を柳沢へ下る。どうにか、生還できそう」とメッセージを送る(本当)。



続く

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きりんこR

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