2018年9月23-24日 皇海沢遡行~皇海山~湯ノ沢本流下降~(泊)~広沢遡行~皇海山~東尾根(その1)

泙川源流部でのテン泊を計画してから早数ヶ月。天気と休みがかみ合わずに月日が流れていたが、ようやくこの連休は条件がよさそう。

できれば釣りをしながら歩きたかったコースなのだが、ちょうど前の週に栃木・群馬は禁漁になってしまった。しかし、今さら予定を変更しようと思うと結局迷って決められなくなるし、釣り師とバッティングする心配もなく却って都合が良いと考え、初志貫徹、当初の計画を実行することにした。

もともと釣りをする時間を入れての計画であり、いつもに比べれば時間に余裕があるため、ゆっくり自宅を出発して5時50分頃銅親水公園に到着。周囲は既に明るくなっているが予報に反して雲が多いのが気になる。一番奥の定位置にRRさんの車が見えたので近くに駐車。RRさんもまだ出発前で、天気が良くないのでテンションが下がってどこへ行こうか迷っていると話す。自分の予定を伝えると、皇海沢は難しいところはないが長いので気合を入れて行った方がいいよと檄を入れられる。久しぶりに少しお話させていただき、一足先に松木沢方面に歩いて行かれた。
自分ものんびりと準備を整える。軽量化のためデジ一と三脚は持たず、ロープも10mのお助け紐のみとし、ハーネス類もなし。足元はいつものハイパーVで予備の沢靴も待たない。水は途中で補給することを当てにして、1リットルのみ。シュラフやバーナー類も軽量のものを新調したこともあってか、日帰りよりも荷物が軽く感じた。

6:05、電動チャリで出発。久蔵川を過ぎたところで先行したRR氏を追い越す。採石場の手前で子キツネを見る。この界隈には何匹のキツネがいるのか。今後鹿のように増えなければいいが。

久蔵川の水量は平水



  
林道ゲートに着くと近くに黄色いMTBが1台あり、先行者がいるようだ。あるいは昨日から泊りだろうか。

6:30、大ナギ沢のすぐ近くまでチャリを乗り入れて歩き出す。 

ジャンダルムに朝日が当たって神々しい。



廃林道を歩いていると、いつも通りネオのスパッツにダニがびっしり。大きいのは少ないが0.1m以下の幼ダニが100匹以上くっついてノソノソ動いている。こんなのに咬まれる心配はないと思うがやっぱり気になるので払い落としながら歩く。


松木沢の奥も青空が広がっていて、どうやら天気の心配はないようだ。





威圧的な風景  


 

7:10、廃林道終点から河原へ降りる。ウメコバ沢を過ぎ、最初の渡渉。今日は通常よりもやや水量が多い。今朝、RRさんがここの渡渉で濡れなければこの先濡れない自信があると言っていたが、さすがに今日は無理だろう。自分はハイパーVだし、今日は寒くないので気にせずジャブジャブ渡る。6号堰堤手前で水1.5リットルを補給。当初ここは湧き水だと思って何度も飲んでいたのだが、上を見ると完全に沢型になっていた。念のため地図で確認するとオロ北に突き上げる例のガレ沢だった。まぁ、かなり冷たいし、しばらく伏流している様子なので大丈夫だろう。ていうか、既に500ml飲み切ってしまったし、RRさんからも皇海沢は源頭まで登らないと水場がないと教えていただいたので、ここで汲んでおかないと干からびてしまう。


6号堰堤を右から越え、三沢を過ぎ、小足沢のF1を撮影していく。





更に進むと、水たまりで流れから取り残されたイワナがこちらの存在に気づき右往左往している。自分の足を岩だと思って靴の下に潜り込もうとするため、試しに手でつかみ捕りしたら簡単に捕まえてしまった。写真一枚だけ撮らせてもらい、流れに逃がしてやった。




その後も渡渉を繰り返しながら適当に歩きやすいところを選んで進んでいく。 


大ナラキ沢 





釜ノ沢 





左岸巻き  





御本尊の登場 





8:35、ニゴリ沢出合。明日はここから下山予定 





ニゴリ沢を過ぎてから少しの間は左岸に平地が続いており、それを利用しながら進む。途中、ちょっとしたナメ滝があるが、概ね平凡なゴーロが続く。




左にシナノキ沢を分けてからも左岸側に平地があり、一気に距離をかせいでいくと、三段滝に到着。前回同様下段は左壁をへつってから直登し、中段は右、上段は左から簡単に越える。もし巻くなら左岸から大きく高巻けば滝の少し上流に下りられそうに見えた。

シナノキ沢





安心しきったイワナ





三段の滝




三段滝から先も沢自体はゴーロで歩き難く、左岸側に高速道路があるので一気に距離をかせぐ。途中、東沢出合を下に見て、いよいよここから先が未踏エリアだ。RRさんも三段滝から先が長いと言っていたが、確かになかなか標高が上がらず、平凡で長い。沢自体はゴーロで、両岸に歩きやすいところが多いので効率重視でルートを選ぶ。





高速道路









鋸11峰の一部  




歩きやすい岸を歩く


 

鋸山方面からの支沢をいくつか分けていくと、徐々に水量を減らしていく。標高1600mくらいからようやく傾斜を増して標高をかせいでいくと、一旦周囲が開けて鋸山の一部も垣間見える。標高を上げたせいか木々もほんのり色づきはじめている。








傾斜が増すとガレっぽくなった  





鋸11峰のどれか





ここだけ岩床が白い  




標高1650mの二俣は右へ入るのであるが、左俣の少し奥に形のいいナメ滝がかかっているのが見えたので少し寄り道し、尾根を乗越して本流へと移る。


標高1650mの右俣




左俣の奥に滝が見える。




10mほどのナメ滝





標高1670mあたりは傾斜が緩んで苔むした沢となり、癒しの空間だ。










標高1720mの二俣は不動沢のコルへ最短となる右へ進むことにする。しかし右沢は水が涸れているので、左沢の水を3リットル汲んでおくことにする。たぶんこのすぐ上流が水源と思われるのできれいな水だろう。

標高1720mの二俣





ところが右沢へ進むとすぐに笹の斜面となってしまった。





ここは一旦左沢へ戻り、適当なところがあれば北側へトラバースすることにした。 




左沢に移動し、標高1750m付近でいよいよ湧水地となり水が涸れる。




さっき汲んだ水をを全部捨てて、大河渡良瀬川の最初の一滴を汲みなおす。









標高1800mまで上がったところで、このまま沢型を詰めると1901Pの南側に出てしまうため、ヤブの薄い針葉樹林の中を北へトラバースしてみた。





うまい具合に獣道があり、このまま楽勝でコルに出られるか?



というのは甘い考え。すぐ上にコルが見えるところまでトラバースして当初予定していた沢型に合流すると、背丈を超える笹ヤブ漕ぎとなってしまった。





振り返ると鋸山





笹に埋もれると、湿気があって蒸し風呂のようだ。




足元をよく見ると獣道が上に向かって続いているので、それを丁寧に追いながら両手で笹をかき分けること数分で11:31、不動沢のコルに到着した。駐車場から5時間半、ちょうど計画通りだった。 




予想はしていたが、これまでの静けさと一転して、そこら中から人の話し声がしてワイワイにぎやかで落ち着かない。時間的に皇海山から下りてくる人が多く、少し休んでいる間にも30人以上の人が降りてきた。大方が、皇海橋からの往復だろう。今日は連休中日で登山日和ということもあるが、さすが日本百名山。
団体さんが全員下りきったところで自分も出発する。その後も続々と下山する人とすれ違う。今日は一体何百人入山しているのだろう。コルから皇海山までの登りが思ったよりもきつい。荷物が一気に3kg増えたこともあろう。タラタラ登っていると、すれ違う人から頑張ってと声をかけられる。よほど疲れた顔をしていたのだろう。針葉樹の薄暗い登山道ではあるが、この雰囲気とこの匂い、嫌いじゃない。












12:11、皇海山に到着。山頂周辺には7,8人が休まれていた。眺望のない山頂だし、4度目なのでたいした感慨もなく国境平方面に少し下ったところで休憩することに。人の声が聞こえなくなり、やっと落ち着くことができた。 




(その2)に続きます
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きりんこR

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