2019年1月30日 女峰山(途中敗退)

お天気も良さそうなので、久しぶりに雪山へ。
今冬こそは馬鹿尾根経由で女峰山に登ろうと思っていたので挑戦してみた。
意気込んで早起きしたのはよかったものの、4時半に滝尾神社から歩き出そうとしたときに携帯を家に忘れてきたことに気づく。
遅い下山になると家族に心配をかけてしまうし、万が一山中で何かあっても助けを呼べないので無理はできなくなってしまった。。。
最悪日没までに黒岩あたりまで下りてくればどうにでもなると思ったのに、遅くとも18時には下山して電話をかけないと何を言われるかわからない。当初の予定よりもタイムリミットが2時間早まってしまった。雪の状態次第ではあるが、13時は山頂を後にしないと間に合わないだろう。
しかし久しぶりの雪山登山なので、序盤飛ばし過ぎると最後までもたない。意識的にゆっくりゆっくり歩く。水分もいつもより多めに摂取する。
今日は放射冷却が強く冷え込んでいる。歩き始めて1時間もすると、ペットボトルのアクエリはシャーベットになっていた。保温材入りの冬靴でも爪先が痛くなり、防寒テムレスの中の指先も痛くなってきた。日が昇れば暖かくなるだろうと我慢する。
雪は思ったよりも少なく、標高1000m付近からようやく出てきて、あったりなかったりを繰り返す。樹林帯は割と雪が多く、笹原は風で飛ばされるせいか日当たりがいいせいか少ない。
水場の笹原で後ろを振り返ると日光市街の夜景がきれいだ。空には上弦の月が浮かんでいる。せっかくなので、新しいカメラを出して手持ち撮影してみる。
水場の笹原を過ぎ、カラマツの樹林帯に入ると徐々に積雪が増える。それでも踝程度なのでツボ足のまま進むが、徐々に傾斜が増してくると足の踏ん張りがきかず歩き難いので白樺金剛の手前で重アイゼンを装着することにした。ちょうどこの頃、東の空から太陽が昇ってきて、気分的に暖かくなった。アイゼンを装着すると格段に歩きやすくなり、雪が増え始めたところですぐに装着するのがベストだったろう。
羽黒尾根と合流すると雪が急に多くなる。膝上のラッセルが続くため、さっきアイゼンを履いたばかりだがスノーシューに履き替える。しかし標高1650m付近の急登箇所を過ぎるとまた雪が少なくなり、なんだかなぁと思いながらも、背負っているよりは軽くていいやとそのままいく。
八風が近付くと急に雪がなくなり、岩がむき出しになっているのでさすがにシューを脱いでツボ足で歩く。スローペースとはいえ、ここまで3時間半はかかりすぎだなぁ。
いつも通り男体山の写真なんかを撮りながら岩場を登っていく。遠くの方は霞んでいるが、富士山も辛うじて見えている。やがて天狗沢左岸尾根と合流。場合によってはこのままこの尾根を下って雲竜瀑見物でもして帰ろうか迷ったがすぐに思いなおす。しかし後から考えると、この頃からなんとなく女峰山に登頂せずに済む言い訳を考え始めていたようだ。またアイゼンを着けて登り続ける。
黒岩に到着し、前女峰や七滝沢の写真を撮ったりしてのんびり過ごす。ここからだと雲竜瀑は落ち口が見えるだけで氷瀑は見えない。今頃既に多くの見物人が到着しているだろう。そういえば、家を出てくるときにYahooのトップニュースで雲竜瀑の写真が載っているのを見た。記事の中身は見なかったが、ますます近づき難くなってしまった。なんだかんだと黒岩に30分以上は滞在してしまった。既に果敢に攻めようという気持ちはほとんどなくなっている。スローペースで歩いたせいなのか、携帯を忘れたせいなのかわからない。
黒岩遥拝石まで下り、登り返しになるとまた雪が増え、膝ラッセルが続く。しかもかなりの傾斜で時々踏み抜きもあり一気にペースが落ちる。シューを着けるかどうか迷ったが、どうせまた雪がなくなるだろうと思い、アイゼンのまま登っていく。苦しけりされど登りたしの看板のところで一休みしながらまた撮影タイム。どんどん時間が遅れていく。
引き続きアイゼンのまま登り続けるが、膝から腿までのラッセルで一向に進まなくなったところでたまらずシューに履き替える。やはり遥拝石で履き替えるのが正解だったようだ。というか、こう何度も装備を替えるくらいなら、アイゼン+ワカンのほうが良かったかもしれない。
シューでもそれなりに沈むが、一気に進むペースが上がる。このままいけばギリギリ目標時間までに山頂に着けるかもしれない。体力的にはまったく問題ないし、まだ時間は早いので行けるところまでは行ってみよう。
女峰山から帝釈山の稜線と、大真名子山、小真名子山、その間に日光白根山などが一望できるポイントに到着。時間は10時半。唐沢小屋まで400mくらいだろうか。女峰山まで直線距離で1km程度なのだが、やけに遠く見える。大真名子山まで行くのと大差ないようにさえ錯覚してしまう。しかも避難小屋からの登り返しがえらく急に見える。あんなに急だったけなぁ。あれじゃ、これまでとは比較にならないラッセルを強いられるだろう。どう考えてもあと2時間以上はかかるだろう。展望を楽しみながら、行くかやめるか考える。携帯さえあればなぁ。あと1時間早く着いていたらなぁ。後ろ向きな思考が支配している状況で考える。パンを齧ってコーヒーを飲みながら1時間かけて考える。もう11時半か、やめよう。まぁこうなるわな。一人苦笑い。
帰りも写真を撮りながらのんびり歩く。登りに苦労したのがあほらしく思えるほど、シューでの下りは楽だ。黒岩でまた30分以上景色を楽しむ。あちこちでドゴーンという落石の音や、バシャーンという氷が融け落ちる音が聞こえてくるのが爽快だ。むうたさんにもぜひ聞かせてやりたい。気温が上がり、風もないので昼寝でもしたくなってしまった。
そうもいかないのでシューをぬいでガレ場を横断。八風からはツボ足で下ってみたが何の問題もなかった。写真を撮るようなところもないのであっという間に下り、15時前に滝尾神社に到着。八風から1時間半しかかからなかった。
今回は携帯がないことを理由に途中敗退となってしまった。せめて、もう少し装備転換を効率よくおこなっていれば、時間に余裕ができてアタックしていたかもしれない。まぁ、その辺は今回学習できたので、また次回チャレンジすることにしよう。













































































































































































































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コメント

みー猫

No title
おはようございます。
お疲れ様でした。下の方の雪が消えちゃったなあと思っとりましたが、上はラッセルなのですね!シューとアイゼンの装備変換は確かに何度もやってると時間食いますし、下りやすくて軽いワカンと浮力のシュー、どっちにするか……両方持って行きたいくらい悩みます(笑)結論はワカンでしょうか?
みー猫

きりんこ

No title
みー猫さん、こんばんは。
雪を求めていったくせに、上の方は期待以上の積雪で予定よりも時間をとられてしまいました。結論はワカンですね!

Космическая пыль

No title
パオーンピコピコピコ

「・・・ん?」

ゔぅおんゔぅおんオンオンオンオンオン・・・・・

「むうた、動けるか?」
「いいだろう・・・これが最後の出撃だ」

サクラマス

No title
昨日初めてワカンを購入しました。今まではツボ足専門でしたので労することも多く大変でしたが、少しは戦力アップになりそうです。スノーシューもありますが貰い物が平地用ですので登りには向きません。小型で浮力のあるしかも軽量なとても便利の良いものがあると良いのですが。ラッセルするのは大変ですね。それでもそれを好んで初めに歩く方がいるのですから横取りする訳には参りません。なので私はいつも遅出のラッセルドロしてますよ^^;今日明日と気温も上がるそうで、雪もぐちゃぐちゃになりそうですね。

瀑泉

No title
八風から下り1時間半ですか(驚)。きりんこさんの足なら山頂14時半リミットでも,余裕で下って来られたんじゃないですか,体力的にも余裕だったようだし。
とはいえ,モチベーションが続かなければ,雪山は無理でしょうネェ。そういう意味では,撤退も已む無しといったところでしょうか。

きりんこ

No title
むうたさん、おはようございます。
あらら、刺激しちゃったかな?
もう行かれましたかね。
生きてりゃこんな楽しみというか快楽もありますよ。

きりんこ

No title
サクラマスさん、おはようございます。
ついにワカン買われましたね。庚申山の記事もチラッと見せていただきました。あとでじっくり見せていただきます。使用感はいかがでしたでしょう?たぶん、もう少し雪が締まってからの方が威力を実感できるかと思います。
トレースは、その時によってありがたいときもあるし、邪魔だと思うときがありますね。超ロングのときや、写真撮影だけが目的のときはやっぱりありがたいですね。

きりんこ

No title
瀑泉さん、おはようございます。
雪がほどほどにあり、地面もぬかるんでいなかったので、ガツガツ下ることができました。予定では山頂往復の準備をしてきたので、心身ともに余裕がったのでしょうね。ただ、引き返した地点から先は、ずっとラッセルのようでしたし、一気に体力を奪われ結局断念していたかもしれません。次は余裕をもって唐沢小屋泊りもいいかなと思いました。
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きりんこR

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